五月病も低年齢化が進んでいるって知っていますか?
ゴールデンウィークの連休が終わった後、子どもが幼稚園や学校に行きたがらない…と悩んでいるママさんが近年急増しています。
普段は「学校が楽しい」「友達がたくさんできた!」と言っているのに…もしかしてイジメ?なんて良からぬ事を考えてしまいますよね。
子どもの様子がいつもと違うと不安になってしまうのが母親というもの。
普段悩んでいる素ぶりがないのに連休後にぐずって幼稚園や学校に行きたがらない場合はもしかしたら「五月病」かもしれません。
実は近年、五月病が低年齢化してきていると言われています。
昔は社会人に多いと言われていた五月病。
最近は高校生や中学生だけでなく、小学生や幼稚園生にまで五月病が及んでいるんです!
今回は連休後に子どもの様子がおかしい…と悩んでいるママさんたちに、子どもの五月病の原因から対処法まで詳しくご紹介していきます。
チェックしたい子どもの五月病の症状
子どもの様子がおかしい…そう思ったら動揺してしまいますよね。
ママも完璧ではありませんから、動揺したり慌てたり悩んだりというのは誰でもある事です。
最悪の事態を想像してしまう事もあるかもしれませんが、まずは子どもの五月病を疑って症状をチェックしてみましょう。
子どもの精神的な五月病の症状
子どもの五月病の症状は精神面にも肉体面にも出ます。
まずは精神的な症状のサインからご紹介していきます。
子どもの五月病の精神的な症状は以下の通りです。
・気付いたら子どもがぼーっとしている
・よくイライラして当たり散らす事が増えた
・学校や幼稚園に行きたがらない・ぐずる
・喜怒哀楽がはっきりしない
・口数が少なくなる
・寝つきが悪くなる
・好きなものに興味を示さない
明らかに上記のように気持ちが沈んでしまっている場合は五月病である可能性があります。
精神状態が優れない子どもは、自分でもどうして気分が優れないのかわかっていません。
なぜか落ち込んでいる事から更にイライラしてしまう事があるので、ママは頭ごなしに叱らずにしっかり対処する事が重要です。
子どもの身体的な五月病の症状
精神面でも顕著に出る子どもの五月病ですが、身体的にも症状が出る事があります。
風邪と間違えてしまう事もあるので、熱を測った上でチェックしてみてください。
・朝起きる事ができない
・夜眠らない
・ご飯を食べない・食欲がない
・疲れやすい
・頭痛や目眩を訴える
こうした症状は精神的な症状によって引き起こされるものも多く、ストレスによって不眠状態に陥る事も。
身体的症状が出ている場合は精神的症状が出ている事が多いので、よく観察する事が重要です。
子どもの五月病の原因は?
子どもの五月病が発覚した時、ママは「こんなに小さいのに…もしかして自分のせい?」と自己嫌悪してしまいがちです。
ですが、決してママさんのせいではありません。
五月病というのは、誰でも起こりうるものなんです。
自分に対して責任を感じる前に、原因をしっかり把握していきましょう!
環境の変化によるもの
子どもの五月病の中でも最も多い原因は”環境の変化”です。
大人でも新しい環境というのはとても緊張しますし、「早く適応しなくては…」と精神をすり減らすものです。
それは子ども同じ。
新しい環境になると、周りは状況確認の為に「学校には慣れた?」と声をかけてしまいがちですよね。
それが子どもにとってプレッシャーになり、「早く慣れなくちゃいけない」という気持ちがストレスになっている事があります。
性格が原因の事も
次に多い原因は”本人の性格”です。
五月病になりやすい子どもは「几帳面」「真面目」「責任感が強い」「完璧主義」である事が多いです。
このような性格の子どもは、特に常に自分を追い込んで生きています。
大人でも”こうしなくちゃいけない”、”こうでなくてはいけない”という重圧はストレスですよね。
ストレスを感じやすい性格の子どもは新しい環境によるストレスによって二重のストレスを感じている事になります。
ママにして欲しい子どもの五月病の対処法
自分の子どもが五月病になってしまっていると、つい「まさかうちの子が…」と信じたくない気持ちを抱きがちです。
ですが五月病という病気は存在せず、一過性である事が殆どです。
しかし、だからといって「そのうち治るだろう」と放っておいてしまうとそのままうつ病に発展してしまうケースも決して少なくありません。
五月病はしっかりとママさんが対処してあげる事が重要であると言えます。
それでは、子どもが五月病になってしまった時にして欲しい対策をご紹介します。
子どもの話を聞く
ママさんに一番やって欲しいのがこの「親子の会話」です。
確かに親というものは子どもを導く必要があります。
しかし、子どもの言い分や話を聞く前に「こうしなさい」というのはストレスを加速させ、五月病を悪化させる事になり兼ねません。
特に五月病の子どもは心身ともに疲弊しています。
普段は「学校が楽しい」と言っていても愚痴や不安などを多く抱えているものです。
何か言う前に、まずは子どもの話をうんうんと聞いてあげましょう。
子どもの心に寄り添う事こそが、子どもの五月病の一番の薬になります。
無理強いせず認めてあげる
ママとしてはつい普段と同じように「頑張りなさい」「もっとこうしなさい」と言ってしまいがち。
ですが五月病になってしまっている子どもは五月病になる程に頑張っているんです。
決して心が弱かったり怠けているから五月病になってしまうわけではありません。
子どもは弱っている時ほど些細な言葉にも敏感です。
弱音を吐いた時に「頑張って」と言うのではなく、「頑張ってるね」と認めてあげる事が重要です。
たったそれだけでも、子どもの心は軽くなるもの。
五月病になる子は人の顔色を見て判断している事が多いので、心から言ってあげるようにしましょう。
そして親身になって「無理しなくていいんだよ」と言ってあげる事で、子どもが自分から「ちょっと頑張ってみようかな」という気持ちになりやすくなります。
ママのさりげない一言でも子どもは五月病から立ち直りやすくなるので、子どもの味方でいてあげる事が一番と言えますね!
まとめ
子どもの五月病についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
「自分の子どもがまさか…」と悲しくなってしまうかもしれませんが、ママが悲しくなってしまうと「自分のせいでママが悲しんでいる」と子どもは更に落ち込んでしまいます。
五月病は一過性の物なので、特に深く悩む必要はありません。
ママ本人も考えすぎないようにしてくださいね。
子どもの心に寄り添うという事は時にとても難しく感じるもの。
ママさん一人で何でもやる必要はありません。
そういう時こそパパさんにも協力してもらうなど、ママさん自身のメンタルのケアもしっかりしてあげてくださいね!