近年、花粉症患者が急増中!
できることなら発症したくない花粉症。
一度なってしまうと毎年のように辛い症状に悩まされるので、どうにか発症しないように…と願っていても現実というのは非常に酷なものです。
花粉症が発症する条件に年齢は特に関係なく、いつ発症するかもわからないので今年は大丈夫でも翌年は…なんて事は珍しくありません。
毎年花粉症が発症する患者さんは増える一方で、近年は花粉症が発症する年齢も低年齢化してきているというデータがあります。
なぜこんなにも花粉症の人が増え続けてしまっているのでしょうか?
実は花粉症になる原因って思った以上にたくさんあるんです!
今回は花粉症になってしまう原因にスポットを当て、詳しくご紹介していきます。
花粉症の原因って実はこんなにあるんです!
元々花粉症は、昭和30年代に初の「ブタクサ花粉症」を発症した患者が見つかり、その数年後に「スギ花粉症」を発症した患者が見つかった事から始まります。
それから数十年経過していますが、初の患者が見つかって以降花粉症を患っている人は増え続けています。
どうして急増しているのでしょうか?
成熟したスギの木と花粉の増加
スギの木は戦後本州に多く植えられ、徐々にスギの木が成熟していった事からスギ花粉症の患者が増えたと一般的に言われています。
更に資材として伐採される事の多かったスギですが、徐々に価値が下がっていき現在でも需要がありません。
そういった元々伐採される目的で植えられたスギが手入れをされる事がなくそのまま放置されっぱなしである事も原因の一つとされています。
植えられてから、成熟したスギが徐々に増えている事で花粉の量も比例するように増えていってるんですね。
高層ビルなど換気しづらい環境の増加
花粉症というのは、元々アレルギー体質の人がなりやすい傾向にあると言われています。
つまり、アレルギー体質の人が増えてしまう事で花粉症になる人が増えているという事になりますね!
高層ビルなどの都市開発が全国的に広まり、確かにたくさんお店があって便利ではありますがこういった「当たり前の環境」が花粉症の原因になっている事もあります。
高層ビルや高層マンションなどは、非常に気密性が高いですよね。
もちろん一般家庭でもサッシが多く使用され、全体的に気密性が高い住居が増えてきています。
気密性が高いという点において長所はたくさんありますが、かえってダニやハウスダストが増加してしまいアレルギー体質になってしまう人が増えている事も事実です。
そうしてアレルギー体質になってしまった人が、花粉症を患ってしまいがちです。
環境・精神的ストレス
アレルギーと免疫は密接な関係があります。免疫が落ちてしまっている人は、アレルギー反応が過剰になりやすいので十分に免疫を強くする必要がありますが、現代社会では難しいのも事実です。
免疫は自律神経やホルモンバランスの乱れなどで弱くなりがち。
主に自律神経やホルモンバランスを乱してしまう原因がストレスだと言われています。
仮に軽度の花粉症だったとしても、ストレスで免疫が弱っている状態ではアレルギー反応が過剰になり、花粉症の症状が出やすいです。
排気ガスなどの大気汚染
排気ガスなどもアレルギーの原因と言われています。
花粉が大量に舞うスギの木付近に住んでいる人よりも都市部に住んでいる人の方が症状がひどく花粉症の患者が多いのは、車などの交通量に大きな差がある事も関係してきます。
ある車種の排気ガスの特定の粒子が花粉症を引き起こしている、という説もありますがはっきりと断言できるものではありません。
どういう人が花粉症になりやすいの?
現代社会は非常に花粉症になりやすい環境である事がわかりました。
原因を探っていくと、花粉症の患者が年々増えている理由も頷けますね。
それでは次に、どういった人が花粉症になりやすいのか見ていきましょう!
元々アレルギー体質な人
先述した通り、アレルギー体質の人は花粉症になりやすい傾向にあります。
アレルギー体質というのは、アトピーや食物アレルギーの人、小児喘息を患っていた人などを指します。
アレルギー体質というのは基本的に遺伝であるケースが多く、両親がアレルギー体質であれば子どももアレルギー体質になってしまう可能性が高いんです。
もし両親が花粉症の場合は、子どもが花粉症になる確率は約55%というデータが出ています。
しかしこれらは食生活などでも大きく変化するので、遺伝だけが問題ではありません。
都会で生活している人
コンクリートの建物が多く車などの交通が激しく稼働している都会に住んでいる人や仕事をしている人は花粉症になりやすいと言われています。
車の排気ガスはアレルギーを引き起こす原因と言われており、花粉症に繋がります。
更にどの建物も気密性が高く、換気がしづらい環境ばかりなのでアレルギー体質になってしまう要素が詰まっているとも言えます。
スギ花粉の飛散がピークを迎える時期に、多く飛散している場所に住んでいる人より「都会に住んでいる人の方が酷い花粉症の症状を訴える人が多い」というデータも存在しているので、都会に住んでいる人は要注意です。
まとめ
花粉症になるかならないかには、アレルギー体質であるかそうでないかが深く関わっているようです。遺伝によってアレルギー体質の人もいますが、だからといって諦めなければならないというわけではありません。
両親がアレルギー体質である事がわかっている場合は、生活環境や食生活の調整によって発症を遅らせたり防止する事もできます。
花粉症になる子どもが増えているのは、アレルギー体質である子どもが増えているという事でもあります。
アレルギー反応をできるだけ抑えるには、免疫をつける事が重要なのでこの機会に食生活などを見直してみてはいかがでしょうか?