はじめに
花粉シーズンが始まると、花粉症に悩む人のほとんどが、目に何らかの不快感やかゆみを感じています。これは、目やまつ毛に付着した花粉が原因です。そのため環境省や厚生労働省では、メガネを使用して花粉を避けることを薦めています。
実際、普通のメガネをかけただけでも、裸眼のときと比較すると50%以上の花粉をカット出来ていると言われています。伊達メガネでも、効果はあるということですね。
ということは、さぞかし花粉用メガネは効果的なんでしょう…と、言いつつ、実は筆者も使用したことはあります。2012~2014年頃だったのですが。
当時、ゴーグル的な効果は確かに感じました。しかし、ゴーグル的な部分が邪魔で、必ずしも日常生活の上で使いやすいメガネではなく、ずっとかけてはいられませんでした。
ここでは、その後の花粉メガネの進化と実用性を精査しつつ、今の人気モデルを分析したいと思います。
花粉症に対するメガネの効果は?
花粉症の人が目に不快感を覚える原因は、目やまつ毛にアレルゲン(花粉)が付着するため。
普通のメガネでも50%位は、裸眼の状態よりも花粉を避けることは出来る。…では、実際に花粉避け用のメガネの効果は?というと、勿論メーカー毎に数字は違うのですが、効率の良いものでは98%という数字も出ているものまであります。
では、この数字だけを見て選ぶのか?というと、そんな訳はなく、当然自分が気に入らないと着用しませんから、デザイン性も大事です。となると、フィッティングも必要なので、この時点で、まずはネットで買うのではなくリアル店舗で試すことになります。
見た目だけの理由でリアル店舗を薦める訳ではありません。実際にフィッティングしないと、フレームが痛いとか、硬いとか、自分の顔型に合わないなどの問題が分かりません。
何件か吟味して、いろいろ試しましょう。
また、自分が普段メガネをしているのか、裸眼なのかで、選ぶ花粉メガネも変わります。
花粉メガネに度を付けるのなら、予算的にも6,000円位の予算は考えたいですが、度の必要がなければ3,000円前後でも十分、バリエーションはあります。
また、普段メガネを付けている人は、花粉メガネにも度を付けることをおススメします。
やはりメガネを二重につけるとなると、それ用のメガネもあるにはありますが、どうしても隙間が出来てしまいます。その上あまりかっこよくない…。更には視野が不必要に狭くなる懸念もあります。
因みに筆者は、普段裸眼です。過去に花粉メガネを複数試しましたが、今のところ普通の伊達メガネが一番好きです。理由は視野の狭まりが最低限だから。
ですので花粉ピークのときには流石に花粉メガネを使いましたが、それほどではないときには昨年までは、単なるブルーライトカット用メガネかサングラスでした。
しかし最近の花粉メガネは快適度も上がっているようなので、今年は花粉対策だけの目的ではなく、PM2.5の対策も兼ねて、より着用感が楽でオシャレなものをひとつ、買う予定です。
なにはともあれ、花粉症の人は、最低ひとつは花粉メガネを持っていた方がいいというのが率直な感想です。
また、花粉症でなくとも、普段裸眼でサングラスもあまりしない人は、黄砂のシーズン特有のPM2.5対策としてもおススメです。シーズンのピーク時における悲惨さが違います。
花粉症用メガネの曇り対策
「メガネ」の必然の運命ともいえる「メガネ曇り」。しかも、花粉用ともなれば基本的にはマスクとセットになることが多いですよね。
なので、曇り止めは何らかの対策が必要です。
以前、筆者はメガネ曇りの対策を知らず、「今日はメガネにするか、マスクにするか」で真剣に悩んだこともありました。が、くれぐれも、基本はメガネとマスクの併用がおススメです。
今は曇り止め処置が要らない、いわゆる曇り止めガラスありますし、普通のメガネガラスなどでも、曇り止め用のスプレーも販売されています。
曇り止め用のハンディスプレーなら、300円台からありますし、メガネ屋さんに行けば必ず置いてあります。また、繰り返し使える曇り止めクロスなども評判が良いですね。
花粉症用メガネのおすすめランキングTOP4!
旧モデル使用者から見ると、この2~3年での花粉用メガネの洗練度は、素晴らしいものがあります。まずデザイン性、そしてフィット感、視界の良さ。
広まり始めた頃の仰々しいデザインを彷彿とさせるモデルも相変わらず、スポーツなどをする利用者には人気があるのですが、流石に出勤時に同じものを使用するには、特に女子にはちょっと…。
意外とポイントとして大事なのが、ガードが邪魔にならないこと。
これが例えば半透明な素材だったりすると、それだけで視野は圧倒的にせまくなります。ましてや普段裸眼の人には耐えられない不自由さにつながるので、ここは他のモデルを見るときにも、要チェック!
ということで最新情報から、目ぼしいモデルをチェックしてみましょう!
JINS 花粉CUT
JINSといえば、テンプルエンド。耳のフィット感を自分で自由に直せます。
New モデルのSLIMシリーズは、防曇レンズ標準装備。何と言っても魅力は機能性とデザイン性の高さ。花粉を防ぐ透明ガードがスッキリしていて視野も広いです。
このデザインで、花粉カット率は98%という数字も出ています。
Zoff
こちらも、防曇レンズ標準装備。鼻パッドもラバーモダン装備で調整可能。デザインもさりげなくて普段使いも出来るように工夫されています。
保護ガードも透明。この一連のモデルも是非、試しておきたいですね。こちらは花粉カット率95%とのこと。
眼鏡市場
デザインの流行を気にした、天地幅のあるタイプもあります。こちらも曇り止め加工済。鼻パッドも柔らか仕様です。フレームの素材は超軽量樹脂を使用。
花粉カット率98.8%!
パリ・ミキ
こちらも花粉カット率98%。
曇り止めUV加工レンズ使用。顔に合わせた調整が可能な鼻パッドモダン。
軽くて弾力性のあるフレーム素材。そして顔の形状に合わせた大きめ立体フード。
さらっと展開しているカラーバリエがお洒落で、チェックする価値アリです。
まとめ
花粉用メガネは花粉専用という訳でもなく、PM2.5などの他、海外旅行に持っていけば都市部での空気が悪いときの保護にもなります。また、UV加工してあるものも多いので、普段裸眼の人は花粉症でなくとも一つ持っておくと安心ですね。
各メーカー、ほんとによく頑張っているな、というのが個人的な印象です。
毎年進化する花粉用メガネ、しっかり選んでみて下さいね。