新型コロナウイルスのパンデミックが起きてからはや半年が経ちました。幸いなことに日本は諸外国に比べると抑え込みに成功していますが、間もなく訪れる秋冬シーズンに向けて油断はできません。
私たちが個人的にできる感染症対策の1つが「外出時のマスク着用」です。マスクがあれば唾が飛ぶのを防げるだけでなく、無意識のうちに手で鼻や口を触ってしまうことも避けられます。いまやマスクは日常生活に欠かせない必需品となりました。
マスクといえばかつては使い捨ての白い不織布タイプが一般的でした。しかし一時マスク不足が深刻化したこともあり、今ではハンドメイドも含めてさまざまなマスク姿の人を見かけます。なかにはマスクもファッションととらえ、コーディネイトに組み込んでいる人もいます。
実際、マスクは顔の半分近くを覆うものですから、選び方次第で見た目の印象は大きく変わります。鼻より下のコンプレックスを隠しつつ上品見せや小顔見せを狙うことも可能です。
自分に似合うマスクやセンスよく見えるマスクの選び方をまとめました。
なぜ野暮ったく見えるの? マスク選びの注意点
マスク姿がオシャレな有名人といえば、小池都知事の名を挙げる人が多いのではないでしょうか。マスクそのものが上品なうえ、マスク込みのトータルコーディネイトがいつもばっちり決まっています。
どういった点に気を付ければ、マスク姿がスマートに見えるのでしょうか?
マスクのサイズ
アベノマスクが配布された際、「サイズが小さすぎる」という意見が多くみられました。少なくとも安倍前首相にとっては小さすぎたと思います。鼻と口を覆えればマスクの役割は果たせますが、見栄えを気にするなら大きすぎる/小さすぎるマスクは避けましょう。
小顔効果を期待して適性サイズより大きいものを選ぶ人もいるようですが、マスクにシワが寄ったり呼吸するたびに端の方が動いたりするのは美しくありません。なによりファッション重視で隙間の多いマスクを着けるのは本末転倒です。
また布部分はジャストサイズなのに耳掛け紐の長さが合っていない人もいます。とくに紐が短くて頬に食い込んでいると顔が必要以上に大きく見えます。無理して耳に掛けるのではなく、紐を後頭部で結ぶようにしましょう。
マスクの形
一口にマスクといっても見た目はさまざまですが、大まかに3種類に分けられます。
マスクの種類
- プリーツマスク
- 立体マスク
- 平マスク(給食マスク)
プリーツマスクは使い捨てマスクに多いマスクです。不織布を折って縫製したもので、着用時に広げて使います。上部にワイヤーが入っていて鼻の形に沿うよう調整できるようになっています。機能性と汎用性が高い反面、見た目は完全に「衛生用品」です。
洗えるタイプや手作り品に多いのが立体マスクです。丸みを帯びた2枚の布地を繋ぎ合わせることで、鼻から顎にかけてのラインを再現しています。サイズさえ合っていればスマートなシルエットに見えますが、既製品では丁度良いものが見つからない場合があります。
平マスクは布に耳紐をつけただけのシンプルなマスクです。アベノマスクが代表例です。給食当番の小学生が着けているイメージから、給食マスクとも呼ばれます。見た目は正直微妙ですが、バンダナを折るだけでも作れるため緊急時に役立ちます。
ファッションの観点から見ると、立体マスクが一番オシャレです。手作りマスクの型紙はインターネット上で大量に無料公開されているので、手先が器用な人はフィットするものを自作してみてください。ハンドメイド品が販売できるフリマアプリ(minne、creema等)でサイズオーダー購入するのもいいですね。
もし既製品の立体マスクがフィットしない場合は、プリーツマスクを使用しましょう。マスクが顔に食い込むと太って見えますし、逆に隙間が空きすぎるとマスクの意味がないうえにだらしない印象になります。
マスクの色・柄
使い捨てマスクに多い色は「白」と「水色」です。白はともかく水色はあまりにも衛生用品のイメージが強いので、ファッション的には避けたいところです。
最近はカラフルなマスクや柄入りのマスクも安価で販売されています。薄い無難な色もあれば非常に派手なものもあります。その日の服装や小物にあわせてマスクの色を変えることもできます。
どの色を選べばいいかわからない場合、自分に似合う色、つまりパーソナルカラーに沿って選ぶのが無難です。上でも述べましたが、マスクは顔の半分近くを覆うものです。合わない色のマスクを着けると目もとや首がくすんで見えます。目もとがワントーン明るく見える色を選ぶべきです。
主役? ワンポイント? コーディネイトにおけるマスクの役割
派手なマスクや高価なマスクを着けたからといってオシャレに見えるわけではありません。その日の服装や、マスク以外のファッション小物とのバランスが重要です。
マスクを目立たせる
基本となる服装がシンプルな場合に有効なのが、マスクを目立たせる手法です。ネックウォーマーやスカーフで差し色を足すのと同じ考え方です。
一点豪華主義コーデではありますが、マスクだけが目立ち過ぎないように注意が必要です。とくに眼鏡をかけている人は、顔の印象が散らからないように気を付けてください。
マスクを馴染ませる
シンプルな服装+派手なマスクの組み合わせが難しいという人にオススメなのが、マスクを馴染ませる手法です。他の小物と色味を合わせたり、ネックウォーマーと一体化しているタイプを使用します。また服とマスクを同じブランドで統一すると自然に見えます。
ほかにもシンプルな白マスクでありながら華やかに見えるシルクのツヤっとしたマスクや、刺繍で模様が入れられているマスクも主張がさりげなくて素敵です。
マスク用アクセサリー
マスクに付ける飾り「マスクチャーム」の人気が高まっています。上の画像のような布地に付けるピアス以外にも、耳掛け紐からイヤリング代わりにぶら下げるチャームや、紐の留め具、一時的にマスクを外すときに便利な飾り紐などがあります。
雑貨店やネット通販で買うもよし、ハンドメイド作家の一点ものを狙うもよし、自作するもよし。マスク本体が地味でもアクセサリー次第でファッション性はぐっと高まります。髪留めや眼鏡、バッグなどとテイストを合わせると悪目立ちしません。
マスクと兼用のアイテムもあり!
秋冬シーズンになると冷たくて乾いた空気から喉を守るためにマスクを着ける人もいるはずです。またマスクの上にネックウォーマーをかぶせて暖をとることも多いですよね。つまりマスクと顔や首周りの小物は一体化させられるということです。
ネックウォーマー+マスク
例年通りのファッションに近い雰囲気を出したい人にオススメなのが、ネックウォーマーと一体化しているマスクです。通勤中、人気のない住宅街を歩くときは通常のネックウォーマーのように使い、電車内など混雑している場所では顔を覆うといった使い方もできます。
長い筒状のタイプと、耳掛けがついているタイプがあります。お好みで選びましょう。
バンダナ/スカーフ+マスク
ネックウォーマーより攻めた印象に見えるのは、バンダナやスカーフと一体化しているマスクです。とくにスポーツ用のものは派手な色柄が多く、自転車や徒歩の時間が長い人にオススメです。どちらかというと暑い季節向けのアイテムです。
マスク+セットアイテム
ニット帽とスヌードのコーディネイトを楽しみたい人にオススメなのが、ニットマスクがセットになったアイテムです。室内では使いづらいと思いますが、通勤中なら問題ありません。上の画像のようにたいていのセットはマスクを外して洗えるようになっているので、衛生面も心配なしです。
まとめ:マスク=ファッション小物と認識すべし
マスクは自分自身と周囲の人を守るためのものです。鼻と口をしっかり覆うことがなによりも重要ですが、だからといって実用一辺倒になるのは少し寂しいですよね。事実上マスク着用が必須ならば、マスクもファッション小物の一種だととらえてコーディネイトに組み込むのが、ウィズコロナ時代のオシャレだと思います。