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宗教勧誘? 身体を傷める? 怪しいヨガ教室の見抜き方とは

はじめに

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日本では空前のヨガブームが起きています。いや、すでに一過性のブームではなく、新たな文化が根付いたといっても過言ではないでしょう。

あらゆる雑誌に「〇〇に効くヨガ」「簡単なヨガ」「〇〇先生監修のヨガ」といった記事が掲載されています。目的は美容、健康、精神安定など様々です。

ヨガやピラティスは大手ジムのコースにも取り入れられ、また、個人が教えるヨガ教室も爆発的に増えています。(※ピラティスはヨガと似ていますが別物です)

ヨガ教室に通うことで美容と健康が促進されるなら、それは素晴らしいことです。しかし残念ながらヨガ教室は玉石混交、あたりが悪いとかえって身体を傷めたることもあるんです。

また、新興宗教と結びつきの強いヨガ教室も存在します。死刑執行で話題になっているオウム真理教も、最初期はヨガ教室を開き信者を獲得していました。

90年代以降に生まれた若者たちはオウム真理教の起こした残虐な事件の数々を直接知りませんし、昭和末期生まれのアラサー世代も、オウムの元となったヨガ教室については詳しくありませんよね。

ヨガには特定の資格がないからこそ、教わる教室や先生(師匠)はきちんと見極めなくてはなりません。大手ジムが開催しているヨガ教室でも、インストラクターの質が悪ければ無茶なポーズで身体に負担をかけてしまいます。

怪しいヨガ教室や危ないインストラクターの見分け方を見ていきましょう。

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ヨガ(ヨーガ)は古代インドの心身鍛錬法

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ヨガはもともと古代インド人で生まれた心身の鍛錬法です。宗教的な意味合いが強く、身体を鍛え精神統一をはかり、煩悩から解き放たれて解脱にいたるのが目的でした。

このように仏教やヒンドゥー教と深い関係がありましたが、2018年現在世界に広まっている「ヨガ」には宗教的な意味はありません。身体を鍛え、気持ちを落ち着かせるための、ストレッチ&エクササイズとして人気を博しています。

欧米、つまりキリスト教が主流の国でも大流行しているので、宗教とはすでに切り離されていると考えている人が多いと思います。実際、雑誌やTVでヨガのポーズが紹介されるとき、元の宗教的意味合いに触れられることはまずありません。

現代ヨガをちょっとたしなむ程度なら、宗教は関係ないでしょう。

しかし日本人の大半は、無宗教と言いつつ、生活に仏教や神道が根付いています。仏教以外の特定の宗教を信仰していない限り、無意識のうちに仏教的な言動をとって生きている人がほとんどです。

日本人特有のアバウトな宗教観はスピリチュアル世界へのハードルを下げる一因になっているので、ヨガを習っているうちに特定の宗教に染まってしまうこともあります。

科学だけを信じてヨガを否定するのもよくない

ヨガのポーズをとるためのストレッチは身体にいいことがわかっています。またヨガで精神を集中させることで、リラクゼーション効果が得られることも科学的に判明しています。

とはいえ「科学的」であることが正しいと信じ込むのも、どこか宗教的でもあります。現代科学で世界のすべてを説明することはできません。

科学的な側面から身体への影響を検証し、怪しい宗教にのめりこまない程度に、ヨガから精神的な安定を得るのがベストです。

それでは、「この教室(インストラクター)はヤバいかも」と見抜くポイントをご紹介しましょう。

レベルにあったヨガを教えてくれない

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まずは肉体面への悪影響が大きいヨガ教室(インストラクター)についてです。

実は、ヨガには資格がないので、誰でもインストラクターになれてしまいます。元が宗教であることを考えると、欧米でエクササイズ化されたとはいえ、ヨガに資格を持ち込むのは難しいのかもしれませんね。

誰でもできるのがヨガのいいところですが、誰でもできるからこそ独学で学んだだけの人や、ものを教える能力が低い人でもインストラクターになっている可能性があります。

ヨガ以外のインストラクター資格を持っているか?

ヨガには資格がなくても、ヨガ以外のスポーツには資格があります。

ヨガ自体は誰でもできますが、人に身体の動かし方を教えるなら、相応のトレーニングと経験が必要です。ジムのトレーナーやエアロビクスのインストラクターは、器具の使い方、筋トレ方法、エアロビ理論を勉強しているだけでなく、人に教える方法論も学んでいます。

スポーツ系のインストラクター資格を持っている講師なら、ヨガにも応用できるでしょう。逆に無資格なら、人に教えた経験がない、もしくは、人に教えるレベルに達していないと考えられます。

それぞれの身体能力を把握しているか?

ヨガは姿勢を正してキープする程度の易しいものから、雑技団と見まごうような難しいものまで、様々なポーズがあります。ヨガをする人の身体能力にあったものでないと効果が得られないどころか、かえって身体を悪くすることもあります。

大手ジムでも、生徒数が多すぎるなどの理由で、個々人の身体能力をしっかり把握できないインストラクターに教わるのは危険です。

やたら難しいポーズを進めないか?

ヨガのポーズをとるには、柔軟性と筋力(インナーマッスル)が必須です。人によってできることが違うのに、一律に「このポーズができないとダメ」と指導したり、身体能力をはるかに超えたポーズを目標にする教室とインストラクターは要注意です。

特に身体がかたい人は、簡単なポーズでもキツいでしょう。その人の能力よりも難しいポーズを無理して続けると、関節や筋肉に炎症が起きます。ひどい場合は脱臼癖がついたり、歩くのが難しくなったりします。

難易度の高いポーズを教えられることや、生徒のレベルが高いことばかりを宣伝している教室は、少なくとも初心者の間は避けるべきです。

ちなみに私も一度だけヨガを教えてもらったことがあります。身体を壊して入院していたときに、入院患者の気分転換と運動不足解消のために、院内教室が開かれていました。合言葉は「身体が痛くなる前にやめる」でした。

もちろん入院患者に無茶をさせてはいけないという理由もあるのでしょうが、インストラクターさんは参加者全員に声をかけて、アドバイスをしてくれました。

ヨガをする目的は、難しいポーズをとることなのか、心身を整えることなのか、よく考えてみてください。

ヨガを学んだ経歴があいまい

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現代ヨガは、大元の宗教のヨガとは別物です。しかし正しいヨガなら、たどっていけばかならず古代インドのヨガにつながるはずです。

ヨガを教える人は当然(教えている)ヨガのポーズをとれますし、そのためにトレーニングをつんできています。インストラクターにも師匠(先生)がいると考えるのが妥当です。

教室を選ぶときや体験をするときに、インストラクターにこれまでの経歴を聞いてみましょう。

「××という流派の〇〇先生が教えている△△教室でN年修行して独立しました」という風に、経歴がはっきりしていればある程度安心です。逆に経歴をごまかそうとしたり、修行年数が浅かったりすると地雷の可能性があります。

一番よくないのは、独学です。国外で習得してきたので直接の師匠筋が日本にいないという人でも、ヨガの道に進むきっかけになったものがあります。また、柔軟体操が得意だからという理由で、畑違いの体操やバレエの経験者が、十分にヨガについて学んでいない場合も避けたほうがいいでしょう。

やたらスピリチュアル推し

元が古代インドですから、ヨガを体系的に学ぶと多少宗教やスピリチュアル寄りになるのは仕方ありません。

ヨガを始める目的は人によって違います。気持ちを落ち着かせるために、瞑想的なヨガを求めている人もいますし、いきなりハードなスポーツは難しいからヨガで身体を柔らかくしたい人もいるでしょう。本格的に難しいポーズを習得したい人もいれば、会社帰りに身体の凝りをほぐしたい人もいます。

美容や健康が目的なら、ヨガポーズをとる時間よりも先生のお話の時間の方が長い教室は、避けた方がいいでしょう。精神安定が目的でも、妙にスピリチュアルな話題が多い場合も注意が必要です。

呼吸を整えることで気持ちが落ち着く、気の流れがよくなる、程度の教えならアリだと思います。しかし「ここでヨガを学べば病気にならない」「ガンがなおる」とまで言ってしまえば、すでに宗教です。

病気に言及するなら「ヨガに病気を治す力はないけれど、一時的に気持ちが和らぐ/気持ちを和らげる方法を学ぶことで辛さを乗り切る手助けになる」程度がセーフラインです。

器具を買わされる

ヨガマットとヨガの動きを邪魔しない服があれば、いつでもどこでもヨガはできます。場合によってはバランスボールやフラフープ、タオルなどもいるかもしれませんが、高価な道具は必要ありません。

高価な矯正下着やストレッチ用の器具を執拗に勧めてくる教室は怪しいです。パワーストーンやつぼ、塩などはもっとアウトです。もともとパワーストーン集めが好きなら別ですが、興味がない人に商品を売りつけるのはよくないことですし、効能を騙れば犯罪です。

パワーストーン収集も、本人の趣味で収まっているのなら外野がとやかくいうことではありませんが、新興宗教の資金・人集めに使われていないかは確認しなくてはいけません。また、自分が納得しても他人に勧めると友達をなくすと思います。

まとめ

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いかがでしたか?資格がないゆえに、ヨガのインストラクターの中には素人同然の人や、人体への負荷について学んでいない人もいます。必ずしも大手がいいというわけではありませんが、個人教室で学ぶ場合は、あらかじめ経歴について質問しておくべきです。また、スピリチュアルが好きな人でも、新興宗教については常に警戒してくださいね。

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