はじめに
帽子や日傘に日焼け止め、どんなに涼しい服装で歩いていても、外出すればじりじりと焼け付くような暑さにうんざりしてしまう…日本の夏はバケーションを楽しむ季節から、過酷な忍耐の季節へと変わりつつあります。
暑い時期にはかき氷やパフェ、ジェラートといった冷たいスイーツが食べたくなりますが、うだるような暑さに耐えて外出するのもなかなか勇気がいりますね。有名店は行列ができているところも多く、涼を取るため並んでいたのに、暑さで熱中症寸前に…なんてこともありそうです。
ニュースで注意喚起されるような炎天下の日には、極力外出を控えて自宅でひんやりスイーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。「暑いキッチンに立つのはイヤ」「材料を揃えるために外出するくらいならカフェへ行く」という声も聞こえてきそうですが、心配はご無用です。
この記事では、どんなに料理が苦手な人でも簡単に作れる、おすすめのひんやりスイーツを集めてみました。「えっ、それだけ?」と思うようなレシピからヘルシースイーツまで、どれか1つはきっと試したくなるはずですよ。
「凍らせるだけ」編
「レシピ」というにはあまりにも簡単な、冷凍庫に放り込むだけの凍らせスイーツをご紹介します。
ゼリーとわらび餅は凍らせて食べるべき
手軽に食べられる1口サイズのカップゼリーや、スーパーなどでお安く手に入るわらび餅など、プルプルとした食感のスイーツは、冷蔵庫ではなく冷凍庫が夏の定位置です。カチカチに凍らせてしまわず、半分凍ったくらいの状態で食べると「シャリシャリ、ぷるん」とした新食感が味わえます。
わらび餅はくっつくと食べにくくなるので、竹串に刺して棒状にするか3~4個ずつラップして凍らせるのがおすすめ。ゼリーはソーダに、わらび餅はソイラテやミルクティーなどに浮かべても美味しくいただけます。
夏のフルーツは凍らせるべき!切り方次第で全ておいしく
メロンにスイカ、ぶどうなど、旬のフルーツが美味しく食べられるのは夏のよいところです。普通に冷やして食べても美味しいですが、よりひんやりとしたいなら凍らせてしまいましょう。
ぶどうやさくらんぼはそのままで、スイカやメロンなどは小さめにカットすると凍っても食べやすくなります。柑橘系は皮を剥き、身を取り出して冷凍パックに入れて冷凍庫へ。潰したバナナを薄く板状にラップして凍らせ、パキパキと割って食べるのもおすすめです。
マリアージュ編
アイスや氷など、凍っているものと合わせて食べるひんやりスイーツもご紹介します。
アイスの周りがシャーベットに!自宅で楽しむ王道フロート
コーヒーやコーラ、サイダーなど、普通に氷を浮かべて飲んでも美味しいですが、夏は市販のカップアイスをプラスしてフロートにしてみましょう。
美味しいフロートにするポイントは、氷とアイスを多めにすること。グラスの半分までを氷、残り半分をアイスにして、後から静かに飲み物を注ぐと、アイスや氷と接する部分がシャリシャリとしたシャーベット状になって格別ですよ。
アイスキャンデーで作る極上カクテル
チューハイやハイボールを飲むときに、市販のアイスキャンデーを氷替わりにすると、ひんやりと美味しいカクテルが完成します。チョコミントバーにラム酒と牛乳を入れたチョコミントカクテルや、柑橘系のシャーベットにワイン、日本酒を合わせるのもおすすめです。
ヘルシー編
冷たいスイーツも市販のものは糖分やカロリーが気になります。そんなときは自宅でササっと、さっぱりヘルシーなひんやりスイーツを楽しみましょう。
フルーツや野菜を凍らせてフローズンスムージーに
最近では、スーパーやコンビニでもよく見かけるようになった冷凍フルーツ。いくつかストックしておいて、豆乳や牛乳と一緒にミキサーにかければ、かんたんにふわふわのフローズンスムージーが作れます。
フルーツ以外にもトマトや小松菜など、冷凍した野菜を入れてもおいしくできます。適当な大きさにカットして、野菜同士がくっつかないように平たくして冷凍するのがポイント。甘味が足りなければ、はちみつやオリゴ糖をプラスしてもいいですね。
ヨーグルトを凍らせて低カロリーなアイスを楽しむ
ダイエット中にバニラアイスやソフトクリームなど、ミルク感のあるアイスが食べたくなったらヨーグルトを凍らせてみましょう。1食分ずつ小分けになったタイプなら、真ん中に割りばしを刺して冷凍するとヘルシーな棒アイスになります。
無糖の大容量タイプなら、食べきれる量だけ数時間冷凍し、シリアルやフルーツと凍らせていないヨーグルトを混ぜるのがおすすめ。シャリシャリ感とクリーミーさの両方が味わえます。
まとめ
かんたんで美味しく、並ばなくても食べられて、カロリーや糖質も調節可能なうえにお財布にも優しい手作りスイーツ。食べ過ぎは禁物ですが、ほどよくひんやりしつつ暑い夏を乗り切っていきましょう。