はじめに
年度替わりの忙しさもひと段落したゴールデンウィーク。衣替えを兼ねてクローゼットの中を大掃除する予定の人も多いと思います。スギ花粉のピークも過ぎたので、洗濯物を外干ししやすいのがありがたいですよね。
寝起きしている部屋は頻繁に掃除している人でも、クローゼットや押し入れ収納の中はまとまった時間がないと掃除できませんよね。ゴールデンウィークは断捨離にピッタリの季節です。
とはいえ気合を入れて掃除・断捨離しすぎると反動で疲れてしまいます。GW明けに体調を崩すようでは本末転倒。断捨離は一気にやるのではなく、計画的に少しずつ進めていくべきものです。
本記事では断捨離初心者さん向けの、疲れすぎずに部屋を片付けるコツをご紹介します。
断捨離とは
2010年代に入って大ブームを起こした「断捨離(だんしゃり)」。やましたひでこ(山下英子)氏が提唱した概念で、ヨガの断業・捨行・離行を応用した考え方です。すなわち……
断:入ってくるいらない物を断つ
捨:家にずっとあるいらない物を捨てる
離:物への執着から離れる
単なる大掃除や片付け、ミニマリストとは精神的な意味合いが違うのですが、ひとまず軽い断捨離を行ってみて、性に合うようなら本格的に学べばいいと思います。
断捨離の3つの要素の中でも、今回は「捨」に重点を置いて解説します。
断捨離前の準備
さあ片付けよう、断捨離を始めようと思い立っても、どこから手をつけていいかわかりませんよね。料理や仕事に下準備が必要なように、掃除にも下準備が必要なんです。
まずは平らなスペースを作ります。普段寝起きしている部屋の床を片付けるだけで構いません。片付けが苦手で床が見えないという人は、部屋全体でなくてもかまわないので、なんとか空きスペースを作ってください。
次に、大き目の段ボール箱かゴミ袋を3つ用意してください。片付けるもの(この場合はクローゼットの中身)を「必要」「不要」「保留」の3種類にわけるためのものです。
最後に「今日片付ける場所」を決めます。1日で全部を終わらせようと思うと、やる前から疲れてしまいます。2018年のGWはカレンダー通りなら3連休と4連休、併せて7日間休めます。焦る必要はありません。本記事ではクローゼット・押し入れ収納を例にあげます。
ハウスダストアレルギーのある方はマスク(とゴーグル)をつけましょう。窓を開けたら準備OKです。
ざっくりと「必要」「不要」「保留」にわける
まずは収納の中身を外に出していきます。とにかく収納内をなるべく空にするのが目的です。
取り出した服や荷物の中で、まだ使うものは「必要」に、もう使わないものは「不要」に入れていきます。このとき素材の差は気にしないようにしましょう。細かい分別は後回しです。必要か不要かを決めることが大事です。
ここで問題になるのは、必要か不要かとっさに決められないものです。よく1年着なかった服はもういらないなどと言いますし、おおむね正しい意見だと思いますが、簡単に決断できるなら誰も悩みません。
少しでも悩むようなら「保留」に入れましょう。絶対に要らないものを選別して捨てるだけでも片付けは捗っていると考えてください。
「不要」を分別する
ある程度収納の中を出し切ったら、まずは不要物の分別を行いましょう。今度はゴミ捨て場に出すための袋にわけていきます。お住まいの自治体の分別方法に従ってください。ゴミの捨て方は各自治体のサイトに載っていますし、役所等に行けば冊子を貰える場合もあります。
こういうとき24時間ゴミの出せるマンションは楽です。決められた収集日にしか出せない場合は、不用品をひとまず置いておく場所が必要です。雨が降らないようならベランダに出すのも手です。(今回は関係ありませんが、生ごみをベランダに出すのは近所迷惑になるので控えてください)
家具などの粗大ごみは別途回収申し込みが必要な場合が多いので、連休の谷間や連休明けに役所に電話しましょう。
「保留」を再選別する
次に保留に入れたものをもう一度見分し、選別しなおします。
お気に入りの服でも、流行遅れになってしまったり、歳を重ねて似合わなくなったりして着なくなることがあります。よっぽど特別な思いがない限り、一度着なくなったものを着ることはないので、処分することをおすすめします。靴や帽子、アクセサリーも同様です。
ヨレた下着は積極的に捨てましょう。特にブラジャーは古くなるとワイヤーが歪んだり肩紐が伸びたりして、胸の保持力がなくなっています。アラサーともなれば身体にフィットする下着を身に着けなくては、あっという間に垂れ乳オバサン体型になります。
服以外では、趣味関係のものも定期的に選別しましょう。例えばネイル用具。その筆、まだ使いますか?薬剤の期限は切れていませんか?コレクションすること自体に意味があるもの以外は、いま一度必要かどうか考え直してください。
「いつか使うかも」「忙しさが落ち着いたときのために」はNG。お年寄りが後生大事に紙袋や空き缶を取っているのと同じです。実際に「いつか」が来た時に買いなおせばいいと思いませんか?
最終的に必要なものをしまう
保留物の選別を何度か繰り返して、「必要」「今すぐに決められない保留」の2種類になったら、再びクローゼットや押し入れの中にしまっていきましょう。
この段階まで進めば、かなり物が減っているし、自分が何を持っているか把握できているはずです。滅多に使わないけれど必要なもの(例:こたつ)を奥に、使う頻度の高いものを手前に置くようにしましょう。
クローゼットや押し入れは、容量の8割ぐらいが埋まっているのが適切といいます。いきなり8割に減らすのは難しいと思いますので、このGWは自分が持っている物を把握できれば合格としましょう。
今すぐに決められない保留枠のものは、期限を決めてそのときまで使わなければ都度都度処分しましょう。
段ボール箱はできる限り減らす
収納の中に段ボール箱を置いている人はいませんか?段ボール箱はできる限り捨てるようにしましょう。
というのも、段ボール箱はゴキブリ(害虫)の格好の住処になるからです!段ボール箱活用術が巷にはあふれていますが、オススメしません。
ネット通販が拡大した現在、段ボール箱の需要は高まっています。特にAmazonの箱は中身に対して妙に大きいので(笑)ついつい溜めてしまっている人も多いでしょう。部屋を清潔にしていても、段ボールにゴキブリの卵がついていたら意味がないですよね…。
我が家ではPCや家電をしまうのに必要な段ボール箱は、一番大きいサイズのビニール袋の中に入れています。定期的にゴキブリが侵入してきそうな場所に、手作りゴキ退治スプレー(ミント精油とアルコールを混ぜたもの)を吹きかけています。ネット通販の箱も中身を出したらすぐにゴミステーション行きです。
まとめ
断捨離はコツコツやるものです。一気にやると疲れてしまいます。収納全部が難しいなら、「今日は服だけ」「今日は趣味のものだけ」という風にコーナーごとに区切るのもアリです。保留のものが減れば、部屋も気分もスッキリしますよ。