はじめに
薬膳は健康や美容に良いことで知られ、テレビでも取り上げられていますよね。薬膳を楽しめるお店も増え、健康志向や美容意識の高い方の間では人気です。
よく知らない方からすると「苦そう」、「まずそう」というイメージがあるかもしれません。でも、私たちに馴染みのあるカレーも実は薬膳に当たる料理です。
今回は、薬膳がよく分からないという方のために、薬膳の基礎知識や自分でも簡単にできる薬膳カレーの作り方を紹介します。
薬膳とは?
薬膳というと漢方薬が入った料理とイメージする方が多いのですが、実際には中国で発展した医学に基づいて、食べ物と生薬、食べ物同士を組み合わせた料理のことを言います。その目的は大きく2つあります。
1.病気や不調はないけど健康を保つために食べる
2.体調が悪く、体質改善や免疫力向上のために食べる
薬膳ではあらゆる食べ物には独自の効果があり、自分の体調に合わせた組み合わせで摂り入れることで健康になれると考えられています。
初心者が薬膳を食べるならカレーがおすすめ
初心者が薬膳を始めるならカレーがおすすめです。というのも、日本の国民食でもあるカレーに含まれるスパイスの中には、実はたくさんの生薬が含まれていて、薬膳にあたります。
例えば、カレーのスパイスに使われる代表的な生薬には次のような効能があります。市販のカレールーにも含まれているものばかりで、知らず知らずのうちに私たちは生薬の入った薬膳を食べていたわけです。
・ウコン:肝機能強化、消化促進、認知症予防、生活習慣病予防、アンチエイジングなど
・クミン:食欲増進、消化促進、腹痛の緩和、デトックス、生理不順など
・カルモダン:消化促進、呼吸機能の改善、口臭予防、発汗作用など
・シナモン:血糖値のコントロール、アンチエイジング、風邪やインフルエンザ予防、腹痛の緩和など
・コリアンダー:食欲増進、美肌、デトックス、痛みの緩和、腹痛改善など
薬膳は苦いとか、まずいといったイメージもカレーなら抵抗なく食べられると思いませんか?
自分でも簡単に薬膳カレーを作るなら
薬膳カレーを作るとき、市販のカレールーを使用しても良いのですが、健康効果を高めるなら本格的なスパイスをブレンドしたものがおすすめです。自分では難しくてできないという方でも、簡単にできる薬膳カレーを作る方法を紹介しますね。
市販の薬膳カレールーを活用
国立薬膳カレーは、30種類以上のスパイスとハーブがブレンドされた市販の薬膳カレールーで、小麦粉も使っていません。炒めたお好みの食材と併せたら、自分でも本格的な薬膳カレーが作れます。普通のカレールーを使った作り方と変わらないので誰でも簡単にできますよ。
税抜き660円は若干、普通のカレールーより値段は高いですが、たくさんのスパイスを購入してブレンドするよりは安くできますし、量を間違えて失敗することもありません。
市販のカレールー+ガラムマサラをブレンド
市販のカレールー自体にも生薬は入っていますが、+αのスパイスとしてガラムマサラを加えると薬膳カレーらしさが増します。カレールーを使ったカレーをいつも通り作り、仕上げに振りかけるだけであっという間に本格薬膳カレーに変身します!
ガラムマサラはクミンやシナモン、カルモダンなど複数のスパイスが既にブレンドされていて、難しい調合は必要ありません。使用する量によって辛みや香りに変化が生まれるので、自分オリジナルの薬膳カレーができます。
お子さんがいる家庭では普通に作ったカレーの上に、大人だけガラムマサラを振りかけると良いですよ。わざわざ子供用のカレーを別に調理しなくてもOK!という手軽さも便利です。
最も簡単なレトルト薬膳カレー
薬膳カレールーを使っても、ガラムマサラを使っても自分で手軽に薬膳カレーが作れますが、最も簡単なのは具材も薬膳も既に合わさったレトルトの薬膳カレーです。一般的なレトルトカレーほどの種類はありませんが、各メーカーから色々な味の薬膳カレーが販売されています。
先ほど紹介した国立薬膳カレーはルーだけのものもありますが、具が混ざってご飯にかけるだけのレトルトタイプもあります。
種類も豊富で、牛肉、鶏肉、豚肉の3種類に加え、野菜カレーもあり、飽きることなく食べることができます。
他のブランドからも色々な味が出ているので、お気に入りの薬膳カレーを見つけるのも楽しいですね。
まとめ
薬膳のマイナーなイメージは払拭されましたか?薬膳は特別な料理ではなく、日本の国民食であるカレーもその一つと知ると、身近なものに感じられますよね。
市販のカレールーにも複数の生薬が含まれているので薬膳になります。カレーには肉や野菜も入れますが、具材によっても効能は異なるので、自分の調子に合わせたものを選べば、立派な薬膳カレーの出来上がりです。
さらに本格的な薬膳カレーを味わいたいなら、市販の薬膳カレールーやスパイス、レトルトタイプを活用してみてくださいね。