はじめに
目元の皮膚は卵の薄皮ほど薄く、デリケートです。そしてデリケートだからこそ、色々なトラブルが起きやすい部位です。
乾燥、クマ、しわ、たるみ…人によって目元の悩みは異なりますが、共通していることはただ一つ。
「目元の印象によって老けて見える」ということです。
実年齢より老けて見られて喜ぶ人はいませんよね。どんな肌トラブルにも言えることですが、気づいたらすぐにケアをすることが一番の対策です。
今回は目元の悩み別・おすすめのケア方法を紹介します。
目元の乾燥を解消するケア
目元が乾燥すると、メイクがのりにくいだけでなく、小じわやちりめんじわの原因となります。乾燥は目元の悩みの中でも解消しやすいので、悩みが深刻化しないうちに早めに対策をとりましょう。
何よりも保湿第一!
乾燥を防ぐには何と言っても保湿が一番です。保湿力の高いセラミドやヒアルロン酸、天然保湿因子(NMF)などが配合された化粧水をたっぷり使いましょう。
化粧水は目元だけ、重点的に重ね塗りすることがおすすめです。さらに、クリームや美容液を重ねて水分を逃さないようにします。
洗浄力の強いクレンジングは避ける!
洗浄力の強いクレンジングは確かによく落ちるのですが、乾燥を招くことがあります。しかし、洗浄力の高さは譲れないという人もいるでしょう。
そんな時は、目元だけマイルドなクレンジングを使用するようにします。目元の皮膚は薄いので、ゴシゴシ擦らずに洗うようにしましょう。
目元のしわを解消するケア
小じわやちりめんじわは乾燥が進んだ状態です。乾燥した目元をこすったり、乾燥でバリア機能が低下した肌に紫外線が当たることによって、真皮がダメージを受けてハリが失われています。
やっぱり保湿第一!
しわは、元々乾燥から発展したものなので、保湿は欠かせません。保湿力の高い化粧水の後、クリームなどを重ね塗りしましょう。
たっぷり化粧水をしみ込ませたコットンを目元におく、目元パックもおすすめですよ。
紫外線対策でダメージを防ぐ!
紫外線は一年を通して、天気に関係なく降り注いでいます。
長い波長であるUVAは、窓ガラスさえも通過してしまい、真皮にダメージをもたらすので紫外線対策は欠かせません。
日常生活であればSPF30でも十分に効果があるので、一年を通して塗るようにします。ただ、汗などで落ちることもあるため、朝塗ったからと安心せずに、夏場はこまめに塗り直すようにしましょう。
クマを解消するケア
クマと一言に言っても、血行不良が原因の「青クマ」、色素沈着が原因の「茶クマ」、たるみの影が原因の「黒クマ」があります。それぞれのクマにあったケアをすることが大切です。
青クマは血行促進!
血行不良が原因の青クマは、目の酷使や寝不足などで現れます。まずは血行を悪くしている習慣を改めるようにしましょう。
血行を促進するビタミン剤を飲んだり、アイクリームなどを塗ってから優しくマッサージをすることも良いでしょう。
血行が悪いのはおそらく目に限ったことではないので、ストレッチや軽い運動で全身の血行を良くすることも心がけたいところです。
茶クマは美白ケア!
メイクの洗い残りや目の擦りすぎ、紫外線が原因で起こる茶クマは、美白効果のある化粧品を使いましょう。
美白成分の中でも、メラニンの生成を抑え、ターンオーバーを促進する「ビタミンC誘導体」や強力な美白成分「ハイドロキノン」が配合された化粧品はおすすめです。
また、紫外線によるメラニンの増加を防ぐためにも紫外線対策をしっかりしましょう。目元の紫外線対策にはサングラスや伊達眼鏡もおすすめです。その際、紫外線カット率が高い物を選ぶようにしましょう。
黒クマはたるみを改善!
黒クマの原因である皮膚のたるみは、加齢によるものです。年だから仕方ないと諦めることはありません。
たるみは皮膚を支えている表情筋が衰えているからです。土台がしっかりしていれば、その上にある皮下組織や真皮、表皮もしっかり支えることができます。
目元の表情筋を鍛えるには、エクササイズがおすすめです。ギュッと目を閉じて5秒間キープし、大きくパッとあけて5秒間キープすることを5回繰り返すだけでも、十分なエクササイズになります。
目元のたるみを解消するケア
目の下やまぶたがたるむのは、乾燥や加齢が原因です。乾燥すると紫外線のダメージを受けやすくなるため、ハリが失われます。また、黒クマと同じく、年齢と共に表情筋が衰えるとたるみが現れます。
表皮には保湿、真皮にはハリを!
たるみは表皮で起きているのはなく、真皮で起きているため、保湿だけでは不十分です。
もちろん、保湿をして乾燥させないことは大前提ですが、コラーゲンやエラスチといった真皮に存在する成分を補うことも必要です。これらは肌にハリを与える役割をしています。
表情筋を鍛える!
黒クマ同様、目元のエクササイズがおすすめです。目の周りの筋肉を動かすという意味では、まばたきをすることもエクササイズになります。
まとめ
老け顔と言えばほうれい線ですが、目元も同じ一枚でつながった皮膚なので、ケアを怠ると徐々に老け顔に近づいていきます。
目元の悩みは一つではありません。あなたの抱えている目元の悩みの原因を特定し、原因にあったケア方法を実践していきましょう。