はじめに
ニキビは体質にもよりますが、できない人は食生活や生活習慣が良くなくても本当にできないものです。でも、食事にも普段の生活習慣にも気を付けているのに、何かのきっかけですぐにニキビができてしまう人もいます。
ニキビができても、せいぜいが赤ニキビで治る人が多いのですが、ニキビができると必ず膿を持った汚らしいニキビができてしまう人もいます。薬などを使ってもあまりよくならないのが特徴的です。
親からの遺伝によって、皮脂腺が大きい人や男性ホルモンが多く分泌されてしまう体質の人が必ずいます。冷え性の人や血行不良の人は自然治癒力が劣っているので膿んだニキビからニキビ跡が残ってしまうこともあります。
今回は、ニキビができると異常に膿んでしまう人や、現在ニキビが膿んでしまってお悩み中の人に対処法をご紹介します。
膿んだニキビを治す方法
ニキビの種類で言えば「黄色ニキビ」が膿んだニキビの一般的な呼ばれ方です。見た目が悪いから潰しちゃおう!と思う人もいるでしょう。でも、安易に潰してしまうと跡で思いっきり後悔してしまうことになるので要注意です。
膿んでしまったニキビは、末期状態なので自分で治そうとするのはNGです。これは、ニキビ跡を残さないためにも皮膚科を受診して専門的に見てもらうことが一番の方法です。自分であれこれ試してみても、上手く治ることはないと断言します。
皮膚科を受診すれば、そのニキビに最適な塗り薬や飲み薬を処方してもらえるので、産んだニキビでもきれいに早く治すことができます。抗生物質やビタミン財、ホルモン剤など適切な薬を処方してもらえます。
医療保険も効くので、高額な診察料を支払うこともありません。忙しくて時間がない人でもなんとか頑張って皮膚科へ行ってみましょう。
膿んだニキビができる度に潰してしまう人や、このニキビの状態がコンプレックスになってしまっている人は神経内科や精神科の受診もおすすめです。ストレスはニキビを治すのに大敵ですから、あまりに酷い場合は受診を考えてみてくださいね。
日常的に気を付けることは、食生活の中に大豆イソフラボンを多く取り入れて、女性ホルモンを多く分泌させるようにしましょう。牛乳の代わりに豆乳を飲んだり、料理に使ったりするのも効果的です。
ニキビの膿みを出すのは正解?
膿んでしまったニキビはとにかく汚らしく見えます。すっごく目立つし大きいし困って潰しちゃう人も多くいます。また気になって仕方がないので、潰したい衝動を抑えきれない人もいます。
ニキビは潰しちゃいけない!って言いますよね?でも、潰した方が早く治るって言う人もいます。私が皮膚科へ治療に行った時には、ドクターが表面をシュッと傷つけてから面皰圧出器という金属の丸い穴が開いた棒で膿を押し出してくれました。
潰す時には、必ず中の膿みを全部きれいに残さず出し切らなくてはいけません。ちょっと痛いからと躊躇してしまうと、黄色ニキビが遠慮なく悪化してとんでもないことになってしまいます。
膿を出すのと同時に必ずニキビの芯も出さなくては意味がありません。わざわざ悪化させることになるだけなので、必ず面皰圧出器を使って全部取りきりましょう。取りきったらぬるま湯で洗顔してからタオルで拭き取り、キズパワ-パッドを貼っておくと治癒します。
膿んだニキビから血が出た場合
気が付いたら、黄色ニキビが何かの拍子で潰れて膿と血が出て来た!っていうことがありませんか?ビックリして、どうせ出ているんだからと指でつまんで押し出してみたりすることってありますよね。
こんな時は、ちょっと触りたい気持ちをグッと我慢して、取合えずぬるま湯で洗うようにしましょう。とにかく、自分の手指も含めて清潔第一です。膿を拭き取って血が乾いてかさぶたになるだろうと適当に放置するのもダメです。
血が出ているから消毒しよう!と思うのもちょっと待って。キズの治りが悪くなってしまうので消毒薬を使ってはいけません。この場合は、持病や体質のある人でなければキズパワーパッドなどを使った湿潤療法で患部をケアしてあげましょう。
持病餅や体質のせいで、傷口が化膿しやすい人は湿潤療法では更に膿が溜まってしまうことがあるので、患部を清潔にして乾燥させた方が良いでしょう。気になっても触ったりしない様に気を付けて、寝具は常に清潔なものを使って下さいね。
膿んだニキビに効く薬
ニキビが膿んでしまったら薬を塗ろうと思う人も多いと思います。黄色ニキビは膿だけでなく、痛みをも伴うので不快感が半端ないですよね。この痛みも何とかしたい!そんな時にはどんな薬が効くのかを紹介します。
抗生物質
化膿したニキビの殺菌作用がある抗生物質には、飲み薬と塗り薬の2つのタイプがあります。ニキビができる原因のアクネ菌やブドウ球菌を殺菌してくれる効果があります。長期にわたって服用すると効果がなくなるので、決められた用法&容量を守って使用しましょう。
化膿止め
過酸化ベンゾイルを主成分とした塗り薬や、リンコマイシン系抗生物質を主成分とした塗り薬で可能ニキビの炎症を沈めてアクネ菌を殺菌してくれる効果があります。アクネ菌や黄色ブドウ球菌に対して効果を発揮するオゼノキサシンと言う気のロン系抗菌薬を主成分とした塗り薬もあります。
漢方薬
薬が肌に合わない人や、なるべくニキビを出来ないように肌の改善から取り組みたいという人におすすめなのが漢方薬です。漢方薬は一般的な薬と違って長期戦で体質を改善するというものです。即効性を求める人には不向きですが、体の中からしっかり変えていきたいと考える人にはおすすめです。
即効性のある薬と違って副作用がほとんどないのも人気の理由になっています。ホルモンバランスの乱れを整えたり、化膿止めの働きをするものなど様々な種類があります。
ニキビの膿と芯の違いは何?
ニキビの芯と、黄色ニキビの芯の違いってご存知ですか?白いニキビは、盛り上がって見えている白いものがニキビの芯です。でも、この芯を取ろうとして潰すのは絶対にNGです。毛穴が完全に塞がっているので潰れにくいんです。
黒ニキビは、肌の表面にプツっと黒いものができているのがニキビ芯です。これは爪で引っ掻くとポロリと撮れたりします。固くて鉛筆の芯を触っている感覚ですが、小っちゃいものが多いです。
黄色ニキビの膿は、白ニキビから始まってどんどん症状が悪化してしまったなれの果てです。角栓で毛穴が塞がれてしまい、皮脂が溜まりまくっているところにアクネ菌や雑菌が大繁殖して酷く炎症を起こします。ヒスタミン作用で白血球がぞうかしてアクネ菌&雑菌軍団と闘った白血球たちの死骸なのです。
この膿を押し出すと、その奥に元のニキビの原因になった芯があります。ニキビ芯を取ると穴が開いたような状態になり浸出液が溢れて来ます。このおかげでニキビが治ります。
まとめ
いかがでしたか? できることならニキビの末期状態の黄色ニキビは、見た目の感じやニキビ跡が残ってしまいそうなリスクから言っても避けたいですよね。
これらを避けるためには、とにかくニキビを作らないことが一番です。白ニキビができてから、体質によっては早々に黄色ニキビに変化してしまうので対処のしようがありません。
普段から体を気遣い、体の中から免疫力を上げておくのも膿を持った黄色ニキビを避ける方法でもあります。