はじめに
花粉症の人は、自分が度の花粉に対してアレルギーが起こるのかをしっかりと把握することが必要不可欠です。自分では花粉症だと思っていても、実はハウスダストなんてこともあります。
一般的に、日本人に多い花粉症はスギ花粉が全体の70%を占めるとも言われています。日本国内には植林された杉の木がビックリするぐらい多くあります。冬の花粉症の第一位と言っても過言ではありません。
花粉はスギ以外にも、ヒノキやブタクサなど色々な花粉が一年中飛散して花粉症持ちの人を悩ませています。いつ頃から飛び始めて、収束するのはいつ頃なのかを把握して、しっかりと花粉症対策に励みましょう。
2017年の花粉飛散量は、西日本では東日本や東北よりも多めであると言われています。インターネットの花粉飛散情報などで見ることもできるので、目安として見ておくのも対策になります。
花粉の多い・少ないは前の年の夏の時期の日照時間が大きく関係しています。2016年度の夏の日照時間は日本全国を通して例年と同じ、または少々多かったと記録されています。今回は、花粉はいつ頃から飛散するのかをご紹介します。
花粉はいつから飛散し始めるの?
花粉症シーズンと呼ばれるのは、日本全国を通して一般的には2月から4月の時期です。でも、それだけでは終わらないのが花粉症持ちの人にはツラい所です。複数のアレルゲンになる花粉がある人は、花粉の種類が増える5月にも別の花粉症を発症してしまうことに!
日本全国をエリアごとに分けて、いつ頃から花粉が大暴れし始めるのかを見て行きましょう。ご自分の居住地域のエリアをしっかりと見てくださいね。
北海道エリア
北海道では、本土と違って花粉の量が少ないことが特徴です。本州のようにダラダラ続かず、極寒の時期には花粉は飛びません。
スギ花粉は3月上旬から5月上旬、カバノキ科のハンノキは3月上旬から5月下旬ごろ、ヒノキは4月中旬から6月下旬、カバノキ科のシラカンバ属は4月上旬から6月下旬、イネ科の花粉は最も長い5月上旬から9月下旬まで、キク科のヨモギ属は8月上旬から9月下旬までと言われています。
北海道は本州と違って、一つ一つの花粉が飛散する時期が短いのが特徴です。北海道は広いので、飛散する花粉も地域によって違います。地域の花粉情報を入手することが、花粉症対策の最大の防御になります。
東北エリア
東北エリアは、北海道と違って1年を通して何かしらの花粉が飛散しています。
花粉症第一位のスギ花粉は1月中旬から6月の下旬まで、8月、9月中旬から12月末までと長く飛散します。カバノキ科のハンノキも1月中旬から6月下旬まで飛散します。
ヒノキ花粉は3月上旬から5月下旬にかけて、カバノキ科のシラカンバ属は4月上旬から6月下旬まで、イネ科の花粉は3月中旬から10月末までと長く飛散する上に、12月にも中旬から年末にかけて一時的に飛散します。キク科のブタクサとヨモギは、8月上旬から10月末まで。アサ科のカナムグラは8月中旬から10月中旬まで飛散します。
2月から10月まで途切れることがなく、何かしらの花粉が飛散していることになります。量は多くないですが、花粉症持ちの人には大変ですね。
関東エリア
関東では、1年間を通して花粉が飛散していない時期がありません。しかも、それなりの花粉量と種類の多さは本州でも群を抜いているので、花粉症持ちの人には非常に住みにくいエリアになっています。
関東エリアでは、スギ花粉は8月以外は1年中飛散しています。カバノキ科のハンノキは1月上旬から5月末まで、ヒノキ科は1月中旬から7月中旬まで、イネ科植物は2月から12月末まで絶えることなく飛散しています。
キク科のブタクサも、7月上旬から12月末まで、キク科のヨモギは7月中旬から12月下旬まで、アサ科のカナムグラは8月上旬から11月下旬まで飛散しています。
東海エリア
東海エリアでは、種類は多くありませんが1年中花粉が飛散しています。カバノキ科のシラカンバ属の花粉はないのが特徴です。本州の中では、一番花粉が少ないエリアです。
一番多い花粉は、スギ花粉で毎年10月中旬から5月下旬まで飛散しています。ハンノキは1月の初旬から4月下旬まで、ヒノキは3月初旬から5月下旬まで。
イネ科植物は3月中旬から10月末まで長く飛散します。キク科のブタクサは9月中、ヨモギは8月中旬から10月中旬まで、アサ科のカナムグラは9月初旬から11月初旬まで飛散します。
関西エリア
関西でも、カバノキ科のシラカンバゾクを除いて多くの花粉が1年中飛散しているのが特徴です。
毎年10月の始めから5月のゴールデンウイーク明けまではスギ花粉が飛散しています。カバノキ科のハンノキ属も年初めから6月中旬まで、ヒノキは1月初旬から5月末まで飛散しています。イネ科植物も12月以外は飛散し続けています。
キク科のブタクサやヨモギは8月中旬から11月下旬まで、アサ科のカナムグラは8月の始めから11月初旬ごろまで飛散します。
九州エリア
九州エリアでは、1年間を通してスギ花粉が飛散していると思って間違いありません。年間を通して花粉量は移行しますが、花粉がなくなることはありません。
カバノキ科のハンノキは1月中旬ごろから5月末まで、ヒノキは3月初めから5月下旬まで飛散しています。イネ科植物の花粉も、ほぼ1年中と思って間違いありません。
キク科のブタクサとヨモギは8月初旬から11月初旬ごろまで、アサ科のカナムグラはお盆の頃から11月初旬ごろまで飛散します。
花粉が飛ぶピークの時期って?
日本全国、1年間を通して花粉が飛ぶピークの時期は2月から4月の間が最もピークとされています。ですが、これらは一般的にはスギ花粉やヒノキ、ハンノキなどの花粉量を差しています。
2月頃から4月に飛ぶ花粉以外にも、イネ科植物の花粉は5~6月頃に多く飛散しているうえに、花粉症状を引き起こす花粉の種類も多くなっています。
イネ科の植物はスギ花粉のように空から大量に降って来るものではありませんが、アレルゲンになる植物の周囲200メートルほどは要注意です。
沖縄には、花粉症のアレルゲンとなるスギやヒノキが、非常に少ないために本州の花粉症と比べると天国です。このピーク時期に花粉症を逃れるためには、期間限定沖縄移住も良いかも?
花粉が飛ぶピークの時間はいつ?
花粉症のアレルゲンである花粉には、1日のうちに最も飛散しやすい時間があるって知ってましたか?1日中花粉が同じ量で飛散し続けているわけではないんです。
スギ花粉は、住んでいる居住地域やその日のお天気状況にも寄りますが、11時から15時頃と、17時から20時頃が一番飛散するピークの時間帯とされています。
11時から15時頃と言われている、花粉「昼の部」は、午前中に気温が上昇するとスギ林から花粉が一気に飛散します。この時の花粉が都市部に数時間後に到着して、上空から容赦なく降り注ぎ、この時間帯に第一ピークになります。
そして、更に迷惑な事に昼間は元気よく上空を漂っていた花粉たちは、頼んでもいないのに日没の時間から地上に降り注いできます。この時間帯は、買い物や外出から帰宅するのに外を出歩かなくてはならない時間帯でもあります。
まとめ
いかがでしたか?
花粉症の原因となる花粉には種類によって、飛散する時期にも、花粉の量にも違いがあります。スギ花粉やヒノキなどは、自分よりも高い位置、上空から降り注いでくると言った表現が正しいかと思います。
そのために、頭の先からつま先まで全身に花粉を浴びてしまいますが、イネ科の植物は低い位置で花粉が飛散するので、庭先や道端などの至る所にアレルゲンが存在しています。花粉症の時期には服装や髪形、外出時間にも注意しましょう。