お医者さんも飲んでるなら安心!
花粉症の季節になりましたね。春の気候はとっても気持ち良いのに花粉症の症状のせいで春のおでかけを楽しめていない人も多いのではないでしょうか。
筆者も冬の間は引きこもりがちで、春になったら出かけるんだ!と意気込んでいましたがいざ春の訪れが近くなると花粉症の症状が出てきて出かけるのが結局億劫になってしまっています。
しかし処方された薬を服用する事でぐっと楽になり、お出かけを楽しめる事からここ数年は毎年耳鼻科に行くようにしています。医師によると、花粉症の症状で専門医にかかる人は近年増えてきているそうです。
そして、専門医でも実際に自分も花粉症!というお医者さんも結構多いんです。
”花粉症を患っている専門医”ってなんだか可愛らしい響きですよね。
この花粉症のお医者さんは勿論花粉症のお薬を服用しているようですが、決して市販薬ではなく患者さんに処方しているものと同じものを服用しているそうです。
花粉症専門医も服用している、花粉症に効く薬や漢方をご紹介していきます。
専門医の約8割が花粉症で薬を服用している?
日経新聞が専門医に行った調査によると、花粉症の治療をしている専門医の約8割が花粉症の薬を服用している事がわかりました。
花粉症の治療ができるお医者さんだからといって花粉症ではない、という事はないんですね!しかし、花粉症の症状を自分の身を以て知っているので相談しやすく感じます。
この約8割の医師が服用しているのは”抗ヒスタミン薬”です。
まず抗ヒスタミン薬とは一体どのようなものなのか簡単にご説明します。
”ヒスタミン”そのものには血管の拡張作用などがあり、このヒスタミンが作用する事によってアレルギーの症状が出ます。
抗ヒスタミン薬はヒスタミンの受容体の作用を抑制してくれる働きがあるので、結果的にアレルギー症状を軽減させてくれるという事ですね。
抗ヒスタミン薬なら安心?
つまり、医師が服用している抗ヒスタミン剤というのは皆さんが病院で処方してもらっている”花粉症に効く薬”という事になります。
しかし、花粉症の薬といっても個人の体質によって効果や副作用の出方などに変化があるので、薬の種類もたくさんあり、相性の良いお薬も違ってきます。
花粉症の専門医も自分の体質に合ったものを服用しています。近年は眠くなりにくく副作用が出にくいと言われている第二世代の抗ヒスタミン薬が多く処方される傾向にあるようですが、どのような薬が処方されているのでしょうか?
次に、主に処方されている抗ヒスタミン薬の効果や副作用をご紹介します。
花粉症に効果的な抗ヒスタミン薬はこれ!
第二世代抗ヒスタミン薬が近年多く処方される傾向にあると先述しましたが、これは1983年以降に販売された抗ヒスタミン薬を指します。
1983年より前に発売された抗ヒスタミン薬に比べて眠気が少なく、副作用も出にくいとされているもので、近年は医師が処方する抗ヒスタミン薬もこの第二世代のものが多いと言われています。
専門医が服用している抗ヒスタミン薬も第二世代が多いようですね。
それでは、近年よく処方されていると言われている花粉症に効く薬をご紹介します。
ザイザル
2010年から発売された新しい抗ヒスタミン薬、ザイザル。
このお薬はアレルギー反応を抑える効果が高く、効果の高い抗ヒスタミン薬の中でも眠気などの副作用が少ないと言われています。
今まで抗ヒスタミン薬を飲んでも効果があまり見られなかった人に効果的で、服用も1日1回のみの服用で良いのでザイザルを処方される事が多くなってきています。
ザイザルのジェネリックに値する薬は存在していますが、厚生労働省に認可されていない為、ジェネリックで購入する事は現在できないので薬価は高めです。
アレグラ
抗ヒスタミン薬による眠気を感じやすい人にはアレグラが処方されやすい傾向にあります。
眠気に対する注意文言が処方される際にない薬はこのアレグラとクラリチンのみとなっており、忙しい人や副作用を感じやすい人向けであると言えます。
アレグラはジェネリック医薬品はフェキソフェナジン塩酸塩で、こちらの方が安く購入できる為薬局で勧められる事もあるので、ジェネリックでも良いという人はこちらを購入しても良いかもしれませんね。
このアレグラは「アレグラEX」という市販薬でも売られているので、忙しくて病院に行けないという人も気軽に購入する事ができるのも嬉しいですね!
薬がイヤ!という人は漢方で治すことも
薬が体質的に合わない、薬を極力飲まずにどうにかしたいという人は漢方が処方される事もあります。相談する医師によっては漢方を勧められる事もありますし、漢方薬で花粉の症状を抑えている花粉症専門医も存在する程です。
漢方は場合によっては薬以上に体質を重視する事があるので、一丸にこれが処方されるとは言えませんが主に処方されている漢方薬をご紹介していきます!
小青竜湯(ショウセイリュウトウ)
アレルギー体質の人に最も使用されている小青竜湯は、もちろん花粉症の諸症状の緩和にも用いられる事が多いです。
胃腸が丈夫で、花粉症の諸症状として水っぽいさらさらとした鼻水やくしゃみ、目のかゆみや涙目を伴う人に使われやすい漢方で、胃が弱い場合は他の漢方が処方されやすいです。
花粉症の症状だけでなく、冷え性にも有効なので女性は使いやすい漢方と言えますね。
苓甘姜味辛夏仁湯(リョウカンキョウミシンゲニントウ)
小青竜湯と見た目は似ていますが、胃腸が丈夫ではない人にはこの苓甘姜味辛夏仁湯が出される事が多いです。
むくみや息切れなどに悩んでいる人にも処方される事があり、やや虚弱体質の人にも対応している使いやすいのが特徴的。
小青竜湯の長期使用は胃腸を傷めやすいので、少々長い間漢方を飲まなければならない場合などはこの苓甘姜味辛夏仁湯に切り替えて使用される事もあります。
まとめ
いかがでしたか?
花粉症に有効な薬も漢方もそこまで種類は多くありません。
しかし効果が高い分副作用があるものや、効果はそこまで高くない分眠気などをほとんど感じないものなど薬そのものには大きな差があります。
体質や希望などを吟味した上で処方されるので、よく専門医と相談して薬を決めるようにしてくださいね!