はじめに
今は昔と違って、花粉症患者が多くいます。中には自分が、実は花粉症だということにすら気付いていない人もいます。軽度から重度まで花粉症レベルは様々ですが、冬の時期でも花が咲いていなくても花粉症が存在します。
あれ?風邪引いちゃったかしら?と思う時には、冬と言えども花粉症を疑ってみても良いかも知れません。家の中が乾燥していてハウスダストによってくしゃみや鼻水が出るということもありますが、冬の花粉症も見逃さないで下さいね。
今回は、あまり知られていない冬の花粉症について症状や対策など、事前に知っていれば上手に付き合えるような情報をご紹介します。
冬でも花粉症はあるの?
春や夏に富んでいるはずの花粉が冬の時期でも大量ではないにしろ、北海道を除いた地域では貼る花粉や秋花粉と呼ばれているものが、微量でも飛んでいることが多くあります。花粉症持ちの人には微量でも反応してしまうからツラいんですよね。
花粉症って、自分の居住地域とか年ごとの、その時期の気候などによっても花粉の量が変化するので症状が重かったり軽かったりします。また、いつもより早かったり少し遅かったりなど、時期も変化するのが特徴です。
関東地方
ハンノキ・ヨモギ・イネ科のスズメノテッポウ・カモガヤ・ムギ・アシ・ススキなどや、カムナグラ・ブタクサ・セイタカアキノキリンソウ・ヒユ科、キク科、アカザ科、クワ科に加えて日本の代表的な花粉症の原因とも言えるスギ花粉やヒノキ花粉があります。
関西地方
関東地方同様に数々のイネ科植物の花粉・ハンノキ・スギ・ヒノキ・ブタクサなどの花粉があります。
沖縄地方
日本で発症する花粉症の7割方がスギ花粉なのですが、沖縄地方では花粉症の最大の天敵であるスギ花粉が飛んでいないんです!毎年、スギ花粉症によって辛すぎる思いをしている人には沖縄地方は最高だと思います。
上記の地方以外でも、冬にはスギ花粉やヒノキ花粉が飛んでいたり、イネ科の花粉が少量でも飛んでいたりします。
冬の花粉症の症状
花粉症になってしまうと、花粉症独特のツラい症状が伴います。個人差があるので、同じ花粉に反応するとしても症状には格段に差があるのも特徴です。
目のかゆみ
花粉症になると、人によっては目がかゆくてたまらなくなってしまいます。朝起きてから、夜寝るまで常にかゆくて、例えていうならば目を取り出して流水でジャブジャブ洗いたくなるほどの痒みがあることもあります。目が腫れてしまってコンタクトレンズが入れられないことも普通です。
くしゃみ
朝起きてから夜寝るまでとかではなく、とにかく花粉に反応さえすれば夜中であろうと寝ている最中であろうと、所かまわずくしゃみが出ます。風の時のような可愛らしいクシャミではなく連発で出るので花は赤くなるし、かゆいし散々です。
鼻水
例えて言うならば、花粉症の鼻水は滝のようにノンストップで流れ出ます。ティッシュペーパーが手元から離せません。風邪の時の鼻水はドロッとしていたり、色が付いているのが特徴ですが花粉症の鼻水は水のようにサラッとしていて昼夜を問わず垂れてくるのが特徴です。
肌や頭皮のかゆみ
花粉症では「花粉症皮膚炎」と呼ばれる肌トラブルがあります。顔がむくんでしまったり、湿疹が出たりします。花粉症の時期は乾燥しやすいので肌が荒れることもあります。人によっては金属アレルギーを発症してしまうこともあります。特に問題がないのに異常に頭皮がかゆいこともあります。
発熱
花粉が大量に飛ぶ時期になると、花粉による花の炎症が原因で熱が出ることもあります。発熱状態はそれほど高熱ではなく微熱程度の場合が多いのが特徴です。在宅時には平気でも外出時に発熱することが多く風邪と違って長期間続きます。
効果的な花粉症対策とは?
花粉症の時期には、出来る限りの花粉症対策をしっかりして、なんとか花粉症被害を最小限にとどめるように努力をすることが必要です。この時期の油断は大敵!今まで特に症状のなかった人でも突然に発症することもあるので気を付けましょう。
外出時の服装
可能な限り、花粉が付きにくいものを着用しましょう。おすすめはツルツルした素材のもので花粉が洋服の繊維に入り込まないものを選びましょう。髪の毛に花粉が付くのを防ぐために帽子を被るのは絶対条件です。マスクとメガネの着用も忘れずに。
窓やドアの開閉に注意
花粉の侵入を最小限にするために、この時期はドアや窓の開閉を必要最低限にしましょう。部屋の空気を入れ替える習慣のある人は、空気清浄機を使用すると良いでしょう。
外出後はシャワー
帰宅後は、花粉を落とすために玄関に入る前によく洋服をはたいてから入るようにして、可能であればお風呂場に直行して頭から全身をキレイに洗い流してしまいましょう。髪の毛や肌に付着した花粉を洗い流して、花粉を吸いこむリスクを軽減させましょう。
洗顔とうがい
帰宅後や外出後の入浴やシャワ-が困難な状況であれば、洗顔とうがいだけは徹底して行うようにしましょう。これだけでも、顔周りの花粉が落とせて効果的です。
花粉は粘膜の全てに付くので、できれば目や鼻も洗うことをおすすめします。鼻は塩水や精製水を使用すると効果がアップします。目も出来れば洗浄液を使うようにすると良いでしょう。
布団を外干ししない
天気が良い日には布団を外干ししたくなりますが、花粉の時期には我慢しなくてはなりません。布団だけでなく洗濯物も同様に室内干しや乾燥機を使用して花粉が付かないようにしましょう。
どうしても外干ししなくてはならない時は、布団の上にツルツルした布や花粉をガード出来る専用グッズを使うことをおすすめします。取り込む時には必ず花粉をはたいてから、布団に掃除機をかけると花粉対策に効果的です。
花粉症で咳が出る場合も?
花粉症で咳が出ることもあります。風邪の時のような痰が絡む咳とは違って、乾いた感じの咳がかなりの長期間にわたって出ます。喉に何かが張り付いたようなイガイガっぽい痛みを感じるのが特徴です。
花粉症で鼻が詰ってしまい、口呼吸になることで花粉が気管支に侵入して、酷い時には気管支炎を起こす場合も。2週間から1か月ほど咳が止まらなくてツラい思いをすることもあるようです。
のど飴で多少軽減できることもあるので、花粉症対策用ののど飴などを舐めるのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
冬と言えども、花粉が飛んでいるので花粉症の症状が現れてしまう場合もあります。特にスギ花粉症は冬の代名詞のようなものですので、油断せずに万全の対策で挑むようにしましょう。
花粉症対策や、花粉の種類によって症状が異なるので心配な人は病院でアレルギー検査をして診断してもらうことも、冬の花粉症の改善につながります。