五月病で退職したら後悔する!?
五月病は、なる前は軽く見られてしまいがち。
しかし五月病になってしまうと心だけでなく体にまで異常が出てしまう事が多く、「これが自分の本心なんだ」と勘違いしてしまう事もあります。
五月病は新入社員や役職に就いたばかりの人、異動になった人に多く見られます。
その理由は「ストレス」。
新しい環境は人間に想像以上のストレスと緊張感を与えるので、そういった緊張の糸が連休によって切れてしまうとまるで燃え尽きたかのような無力感に襲われます。
心が疲れ切ってしまっているので、今日まで一生懸命頑張ってきたのに「仕事に行きたくない…」という気持ちになってしまうのです。
更に五月病というのはストレスが体に出ている状態でもあるので、頭痛や吐き気、全身のだるさなども相まって症状として出る事があるのです。
尚更会社に行くにも腰が重くなってしまいますね。
それによって「もう仕事辞めたいな…」という気持ちになってしまうのも仕方のない事かもしれません。
しかし会社に入って数か月後の退職は後悔しますよ!
今回は五月病と退職・転職の関連性や、退職したくなった時に後悔しない為にするべきことをご紹介していきます。
どうして五月病になると退職・転職したくなるの?
実際に五月病になってしまった事による退職は珍しい話ではなくなってきています。
それでは、なぜ五月病によって退職したくなってしまうのでしょうか?
それは「五月病になってしまう原因」にありました!
ブラック会社が五月病を引き起こしている事も
初めて会社に勤める人は、「会社がどういうものか」というのを知りません。
頑張っていこう!という意気込みで入社したものの、ブラック会社のシステムやブラック上司によって五月病になってしまう事は実は少なくありません。
入社後、必要以上に叱咤叱責された経験はありませんか?
五月病というのは責任感が強く真面目な人がなりやすい傾向にあり、上司から強く怒鳴りつけられても「そういうものなんだ」と思ってしまう事があります。
怒られている理由に納得しても、ストレスを感じないというわけではありません。
更にブラック会社に勤めている人は休みがほとんどもらえないケースが多いので、心と共に体も疲れ切ってしまいます。
その結果、五月病になってしまうんですね。
五月病は病気ではありませんが「未病」の状態です。
悪化すればうつ病になってしまう可能性があります。
こういったパワハラが横行している会社で我慢し続けても良い事はありません。
1人で解決しようとせず、周囲に相談しましょう。
そして、こういった理由で五月病になってしまった場合は「後悔する」とは言い切れません。
病院に行き診断してもらった上で周囲や人事窓口に相談してみましょう。
こういったケースでの退職の選択肢は決して「逃げではありません」。
ギャップや悩みによるストレスから来る五月病
会社に入社する直前までは、「会社に入ったらこんな楽しいことがある!」「入社したら休日はこんな事しよう!」など期待に胸を弾ませていたのではないでしょうか。
しかし期待していたように現実はならず、そのギャップに悩んでしまっている人も五月病になってしまいがちです。
特に専門職の場合は「仕事にもっとやりがいが感じられると思っていた」という気持ちがストレスになり、五月病になってしまうケースも存在します。
ストレスによって五月病になってしまった時に、そういった日ごろから抱えていた悩みについて考えてしまいがちです。
五月病は非常にもやもやと様々な事を考えてしまいやすく、考えないようにしていた仕事の悩みがどんどん頭に浮かんでしまうものです。
そういった事から、「自分はここにいなくてもいいのでは」と思い退職するケースが増えているのが現実です。
五月病で退職すると後悔するって本当?
五月病になった時に「退職したら解放されて楽になる」そんな気がするものです。
しかし現実に、五月病になった事をきっかけに退職した人のほとんどは退職した事に後悔しているという事実があります。
退職してから後悔しては遅いですし、退職を考えている場合は少しイメージしてみましょう。
今あなたがすべてから解放されるべく退職したとしましょう。
来月から生活していけるでしょうか?
お金を稼がなければ生活はしていけませんよね。
お金を稼ぐには働かなければなりません。
就職先はすぐ決まるでしょうか?
退職した人のほとんどは、この再就職の現実に直面した時に後悔していると言われています。
次の就職先を決めるまでの道のりは想像を絶するものです。
そういった時に「まだあそこで働いていれば…」という気持ちが出てきてしまいます。
再就職する時に面接官に「前職の退職理由」は必ず聞かれますが、答えられるでしょうか?
退職を早々に決めてしまう前に、再就職の事を考えてみましょう!
五月病で退職したくなったらするべき事
日本社会では一般的に「辞める事は美徳に反する」と言われがちです。
どんなにしんどくて心と体が病もうとも、会社にしがみつかなければならないというのは決して正しいわけではありません。
当然常に「退職する」という選択肢を持っていて良いのです。
退職したい、そう思ったら自分の足枷を外してあげましょう!
「辞めてもいいんだ」という心を持ち、頑張りすぎないことが大事です。
退職の相談を周りにした時に、大抵は「勿体ないよ」と言うかと思いますが、それを判断するのは自分自身です。
もう我慢できない、絶対にこの会社ではやっていけない!そう思ったら辞めても良いのです。
ですが、やはり早々に退職を決意してしまうと後悔してしまいがち。
五月病は重症化しなければ一過性のものです。
自分の中で「退職したら後悔するかも」と思ったら、もう少し会社に足を運んでみましょう!
しかし、会社に足を運ぶのが億劫で憂鬱なのが五月病。
そんな時は、「会社に行く事を着地点にしない」方法を使いましょう。
ランニングしている時もそうですが、ひたすらゴールに向かって走り続けていると気持ちも心も辛くなってしまいがちです。
ですが、「あの電信柱まで走ろう」「次はあのベンチまで走ろう」を続けていると楽にゴールできますよね。
五月病は「会社に行くことをどれだけ重くしないか」が重要です。
会社に行かなきゃ…ではなく、「とりあえず駅まで行ってみよう」「とりあえず電車に乗ってみよう」など、とりあえずを繰り返してあげるようにしてみてください。
きっとそうしているうちにいつもより軽い気持ちで会社に足を運ぶことができるはずですよ!
まとめ
いかがでしたか?
五月病において「頑張る」という事は逆効果です。
気持ちが沈んでしまっていると「もっと頑張らなきゃ」と思ってしまうかもしれませんが、五月病の時は「自分を労わる事」こそが大事です。
退職する事は逃げでも悪い事でもありませんが、後悔だけはしないようにしてくださいね!