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【2019年】桜前線がいよいよ北上開始! 東京は開花が21日、満開が30日と予測

2019年3月第4週、桜前線の北上がスタート

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先日、俵万智のエッセイ『たんぽぽの日々』を読んだのですが、興味深いことが書かれていました。俵さんがデンマークの高校生に短歌の授業を行ったとき、日本では桜前線がニュースになると言ったら笑われたのだそうです。

日本以外にも四季のある国はたくさんあります。しかし日本の桜ほど抒情的に季節のうつりかわりを訴えてくるものは、なかなかないのかもしれません。(花粉は感情を揺さぶるのではなく身体に揺さぶりをかけるので論外です!)

というわけで2019年もお花見の季節がやってきました。週明け3月18日には福岡や宇和島(愛媛)で桜が開花する見込みです。

昨シーズンは平年より10日も開花が早まりました。2019年は昨シーズンよりは遅いのですが、それでも平年よりは2~6日程度開花が早まると予測されています。

それでは東京都心部を中心に、2019年の桜開花情報を見ていきたいと思います。

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東京は開花:3月21日(木)、満開:3月30日(土)の見込み

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2019年3月15日発表の予測によると、東京都心部は、3月21日(木)に開花→3月30日(土)に満開を迎える見込みです。初報から時期が二転三転しましたが、開花・満開ともに平年より4日程度早い予測です。

昨年の記事でも解説しましたが、桜の開花には冬から春先にかけての気温が大きく関係しています。

桜のつぼみは夏に生まれ、気温の低い秋冬は休眠状態で過ごします。休眠期間は、つぼみが成長するために必要な「溜め」の時間です。一定期間を経て「休眠打破」が起こり、目を覚ましたつぼみは気温の上昇とともに一気に成長し、花開きます。

2019年の桜開花予測が二転三転した理由は?

2018年は1~2月が記録的な厳冬で、2月後半から3月にかけて気温が急上昇しました。そのため休眠打破後のつぼみが凄まじい勢いで成長し、記録的な速さで開花にいたりました。

対する2019年は休眠期間が不足気味になる程度には暖冬で、西日本を中心に開花が遅れると当初は予測されていました。しかし昨年と同じく3月に入って気温が急上昇したため、前回の予測では開花が前倒しに修正されました。

が、今週末に強烈な「寒の戻り」を迎えることがわかりました。気温が下がるとつぼみの成長が足踏みするので、予測も再修正され、「平年よりはやや早く、昨年よりはやや遅い」と現時点では見込まれているというわけです。

3月末はお花見激戦区!

桜(ソメイヨシノ)は開花から満開までの期間は約1週間です。開花後の天気がよく気温も高ければあっという間に満開になりますし、開花後に気温が下がるとその分満開が遅れます。

東京の開花は3月21日(木)だと予測されていますが、同時に22日(金)から天候が崩れるとも予測されています。(花びらが散るほどの豪雨でなければ)うまい具合に年度末の土日と満開が重なりそうです。

都内には有名なお花見スポットがたくさんありますが、週末と満開が重なる3月末~4月頭はどこも非常に混雑するでしょう。中目黒の桜並木のように通り抜けながら鑑賞するタイプのお花見は、満開前か散り始めの平日に楽しむことをオススメします。

3月23日~24日はあまり咲いていないかも?

それでは満開1週間前の週末(23日、24日)はどうでしょうか。開花直後に雨が降るので、ほとんど咲いていない可能性があります。ただ春の天気はコロコロ変わるのでまだわかりません。

出店が目的の花より団子派は、3月末~4月頭より楽しめると思います!

風邪に気を付けてお花見を楽しんで!

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「寒の戻り」「花曇り」「三寒四温」春によく聞くお天気用語を解説!」で書いた通り、春先の天候は不安定です。小雨がパラつくこともあれば、急激に気温が上下することもあります。

ちょうど本日(3月15日)からヒノキ花粉の飛散も始まりました。鼻や喉への負担が増しますので、お花見をするときは体調管理に気を付けてくださいね。夜桜を見るときは寒さと小雨をしのげる上着を持っていきましょう。

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