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リアクションが薄すぎる! 部下の反応が微妙なときに考えるべきこと

はじめに

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春。部署の異動が行われ、新入社員が入社する季節です。指導を受ける新人たちが緊張するように、指導する側もドキドキしますよね。

この時期になるとなにかと話題になるのが、“大型新人”による常識を覆すトンデモ失敗談ですが、それ以上に先輩たちを悩ませてくれるのが「リアクションが薄い」タイプの若手ではないでしょうか。

新人や若手特有の失敗は誰でもあるものです。VENGA読者の皆さんも、思い返すと冷や汗が止まらなくなるような経験の1つや2つはあるのでは?(笑)

人は失敗を重ねて成長していくものです。若かったころは叱られるのが怖くてたまりませんでしたが、叱る立場になると「失敗するなら若いうちがいい」と思うようになりますよね…。

多少やらかしても打てば響くタイプなら育てがいがありますが、中には大きな失敗こそしなくても、反応が薄すぎて何を考えているのかわからないタイプもいます。人の話を聞いているのか、聞いていないのか。理解したのか、していないのか。

リアクションが薄い(無い)人々は何を考えているのか、どうしてリアクションが薄いのかを解説します。

なぜリアクションの薄い新人が多いのか

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とにかく口数が少ない。話しかけても「はい」くらいしか返事がない。自分からはまず話さない。無表情すぎて何を考えているのかわからない。挨拶の声も小さい。こんな感じの、おとなしくてリアクションの薄い新人・若手はどこにでもいます。

入社後しばらくは研修やOJTが続きます。教える側としては、リアクションが薄すぎると、本当に理解しているのか、そもそも理解できているのかがわからなくて困りますよね。

いまやアラサーとなったゆとり第一世代も、かつて新人だったころは「受け身」「無反応」と言われたものですが、その傾向は年々強くなっています。というのも若い人ほど、低年齢のうちからネット越しのコミュニケーションに慣れているからです。

携帯電話が今より普及していなかった時代、友達や彼氏の家に電話をかけると、親御さんが出て焦ったなんていう話は当たり前にありました。

しかし今の若者にとっては固定電話(家電)の方が珍しく、初めて持つ携帯電話はスマホです。話す相手は選べますし、LINEやSNSのような文字ベースのコミュニケーションに慣れています。

逆に双方向のコミュニケーションには不慣れです。リアクションが薄すぎる人は、他人に興味がないわけではなく、適切な相槌の打ち方や反応法を知らない可能性があります。

イマドキの若者は真面目でいい子

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尾崎豊が『15の夜』をリリースしたのは1983年。アラサー世代やそれ以下の若者たちは盗んだバイクで走り出すような不良にまったく共感できません。

イマドキの若者はとても真面目です。10年ほど前から大学も出席を重視するようになったため、上司世代と違ってサボって遊びに行く学生もほとんどいません。飲酒・喫煙者も減っています。ハラスメント意識も高いです。

もちろん大人に反発する子がいないわけではありませんが、リアクションが薄いタイプの人は、子供のころから親や教師の言うことをよくきくいい子でした。

今のアラサー世代も「指示待ち」の姿勢に苦言を呈されたので理解できると思いますが、学生時代に大人の指示に忠実な人は、社会に出て急に「自分で考えろ」と促されても困ってしまうんですよね。

リアクションが薄い新人もけっしてやる気がないわけではないんです。ただ、反応の仕方がわからなかったり、慣れていないだけです。なぜ反応が薄いといけないのか、理由を論理的に説明すれば納得して改善しようとする人がほとんどでしょう。

指導する立場の人は、できれば新卒の研修期間に、社会人としてふさわしいコミュニケーション法を身に着けさせてあげてください。報連相ができないと、本人も周囲も困りますものね。

叱られ慣れないから、上司(年上)が怖い

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若い世代になるほど叱られ慣れていない人が増えています。理由はいくつかありますが、叱らない育児が主流になったこと、教師の地位が低くなったことの2つは間違いなく大きく影響しているでしょう。

かつては当たり前のように行われていた体罰は、現代ではご法度です。かわりに叱らずに誉めて伸ばすという考え方が広まりました。高齢出産や一人っ子が増えると、親もつい甘く育ててしまいます。友達親子という言葉も当たり前になりましたね。

大学進学率が大幅に上昇したことで、教師よりも学歴が高い親が多くなりました。モンスターペアレンツ問題が象徴するように、教師の地位は相対的に低くなっています。体罰は論外としても、教師は子供を叱るのが難しくなりました。

厳しく叱られた経験が少ないから、新人は上司のことを必要以上に恐れてしまいます。目立たずに過ごしてやりすごしたいと考えてしまうのも仕方ないことだと思います。叱られるうちが花だと理解できるのは、もっと歳を重ねてからです。

まとめ

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リアクションが薄い部下にも、そうなってしまった事情や理由があることがわかりました。イライラしたり不安になったりしたときは、深呼吸して、彼らの気持ちに寄り添ってみてください。指導は大変だと思いますが、焦らずがんばってくださいね。