はじめに
職場の男性と「食事だけ」「デートだけ」のつもりが気づいたら、「奥さんとうまくいっていない」の言葉にほだされて…妻子ある人と社内で不倫関係を始めたきっかけは、そんな些細なことが大半です。
「私は不倫なんて絶対にしない」と思っていても、条件が揃えば誰しも許されない恋に落ちる可能性はあります。狭いフロアの中で同じ時間を過ごすオフィスでは、社内恋愛と同じように、不倫も始まりやすいのです。
友人や同僚から相談を受けたことはあるけれど、まさか自分も不倫をすることになるなんて…と葛藤しながらも相手を想う気持ちは止められず、日々悩んでいる人もいる一方で「みんなやってることだし、別にいいんじゃない?」と気軽な気持ちで不倫を楽しんでいる人もいることでしょう。
恋愛すること自体は自由です。しかし「不倫する自由を選ぶことで背負うリスクを正しく理解しているなら」という但し書きはつけたいところ。社内不倫がバレたときのリスクや対処法について、いま1度確認してみましょう。
仕事を失う可能性
社内で不倫がバレたとき、まず最初に考えられる問題が「現在の職を失う可能性」です。不倫していることが社内で噂になり、それによって他の従業員や業務に支障が出た場合「企業の風紀を乱す行為」とみなされる可能性が出てきます。
過去の裁判でも不倫が公となったことで解雇処分が認められた事例があり、穏便に退職や異動を促されるケースも含めると、今まで通り仕事を続けられる可能性はかなり低いといえるでしょう。
社内で秘密にしているつもりでも、意外と周囲の人は態度の変化に敏感です。「バレていないつもりなのは本人たちだけだった」とならないよう、社内での不倫には細心の注意を払う必要があります。
慰謝料や損害賠償を請求される
社内での行動以上に注意しなければならないのは、相手側の家庭への影響です。夫の行動や態度の変化に関する妻の敏感さは、社内の人間の比ではありません。
外出の口実や服装の変化、SNSの履歴に財布のレシートチェックまで、勘が鋭い女性なら、どんな小さなほころびからでも不倫の跡を見つけてしまいます。
弁護士法人アディーレ法律事務所によると、浮気相手への慰謝料額の相場は50万~300万だそうです。ケースバイケースではあるようですが、いずれにしても小さな額とはいえません。興信所などへ調査を依頼されていれば、写真や会話の記録など、動かぬ証拠も押さえられてしまいます。
相手家族から慰謝料を請求されるだけでなく、取引先や顧客に噂が広まった場合など、会社から損害賠償を請求されるケースもゼロではありません。
バレたときの対処法はあるのか
不倫がバレたときの対処法について考えながら不倫を続けるのは、喫煙に似ています。喫煙が原因で発病するかどうかはわかりませんが、さまざまな病気のリスクが高まるところや、隠れていても敏感な人にはバレるところ、周囲の人も巻き込むとわかっていながら、なかなかやめられない点まで似ています。
それでも、マナーを守っている限り喫煙は合法ですが、不倫行為は違法です。1度始めてしまったら止めることは難しいのですから、最初から手を出さないことが1番の対処法だと断言できます。
人が煙草だけで生きていくことができないように、不倫している男性が大切にしている人生のメインは家庭であり、仕事です。不倫にひと時の安らぎや癒しがあったとしても、それはあくまでも家庭や仕事という太い柱があってのこと。
中には「煙草を止めるくらいなら死ぬ」という豪快な生き方を選ぶ男性もいるかもしれませんが、付き合う女性にとってそのような破滅的な生き方が本当に理想なのかと考えれば、答えは見えてくるのではないでしょうか。
男性の愛について理解することが大切
多くの男性は、自分の一生を預けられると感じる信頼できる人間と、そうでない人間を厳密に分けて暮らしています。結婚式を挙げて周囲に配偶者として公表し、家庭を支えている妻との関係は、不倫相手よりもずっと重いと考えるのが当然です。
「妻とはいずれ別れる」と言いながら、その「いずれ」がいつかを明確にしない男性は、実際に別れる可能性は低いでしょう。
不倫している女性の「こうしているだけで幸せ」「家庭を壊す気はない」という発言をポジティブに受け取り、「こんないい子を悲しませてしまうなんて、俺も悪い男だな」と寝ぼけたことを考えているかもしれません。
その間にも、自分を本当に幸せにしてくれる誠実な出会いを逃してしまっているとしたら、とてももったいないことですよね。
まとめ
社内恋愛での不倫がバレたときのリスクも怖いですが、女性として美しくいられる短い期間を、自分のものにならない男性に捧げるリスクも大きいものです。そう考えると、なぜ不倫がアウトローなのかも納得できるのではないでしょうか。