皮膚科でのニキビ跡治療のポイント
皮膚科に通院する人のほとんどが、ニキビとあわせてニキビ跡の治療を目的としているそうです。
しかし、現在ニキビ跡の治療は一部保険適用となるものもありますが、たいていは美容専用の皮膚科クリニックで治療しなければならず、やはり高額となります。
一方自由診療である分、バラエティ豊かな治療方法がありますので、必ずすべすべのお肌を獲得できるのが特徴です。
ニキビ跡の種類を知って正しく治療しよう!
赤みタイプのニキビ跡
ニキビが治った後に残る跡が、この赤みです。
ニキビができたあとの炎症の後で、表皮及び真皮がダメージを受けている場合にこのように赤く残ってしまいます。
せっかく治ったのに、ちょっとがっかりしますね。この赤み、きちんと対処しないとなんと長期間にわたって残ってしまうこともあるそうです。
皮膚科での赤みの残ったニキビ跡への治療は、できて6か月以内のニキビ跡には、主に光治療器、6か月~1年以上経過したものには、レーザーを使用し、治療します。
また、比較的新しいものによっては、保険適応される治療もあります(ステイロイドおよびリザベン内服など)。
デコボコ/クレータータイプのニキビ跡
ニキビが何度も何度もでき、化膿ニキビへと症状を進行させた結果がこのクレータータイプのニキビ跡です。ニキビによってできた傷が真皮にまで達しその組織までも破壊してできたものです。
ニキビをつぶしてしまったり、誤ったスキンケアでこのような状態になってしまう場合が多くあるそうです。
このように深部にまで組織を破壊してしまった場合、元の肌に戻すことはとても難しくなります。治療もレーザーが主となり、自由診療の高額なものとなる場合が多いです。
色素沈着タイプのニキビ跡
初期段階の赤みニキビよりすこし進んでしまったものが、茶色く、色素沈着になってしまったニキビ跡です。
色素沈着タイプのニキビ跡には、色素を薄くしていく治療を行います。合わせて美白剤や美白点滴など、ダイレクトに働きかける治療を行う場合も多いようですね。
ニキビ跡は皮膚科へ行けば必ず治るの?
ニキビ跡の専門医療機関はどれ?
「ニキビができてしまった…そうだ!皮膚科へ行こう!」と思う方は多いと思います。以下、皮膚科で治す場合どのように気をつければよいかを調べてみました。
ニキビ跡をきれいにする目的で治療を行っている医療機関を探す場合「美容皮膚科(美容外科)」を探すことが必要です。美容皮膚科は、皮膚疾患の治療の他に、美容的な側面で美しい肌を実現するためを目的としています。
美容皮膚科でのニキビ跡治療。そのデメリットとは?
その1)治療代が高い!
美容皮膚科(美容外科)の治療の多くが自由診療(保険が適用されない)ことや、施術自体の単価が50万円~100万円程度行く場合が多いのです!
その2)効果が高いが、痛みも結構ある!
効果を高めるために直接肌の内部へダイレクトに働きかけるものが多いので、痛みをともなくことも!
その3)効果は高いが、間隔をあけなければならないものも!
効果が高い分、肌を休めなければならない治療方法が多くあります。そのため、長い場合は1年以上かかる施術もあります。
皮膚科でのニキビ跡の治療内容って?
皮膚科でニキビ跡の治療を行う場合、ニキビ跡の種類に合わせた治療を行うことが大切です。美しい肌を手に入れるためには、クリニックのお医者様によく相談してニキビ跡の種類を理解することから始めましょう。
それぞれの種類に応じた治療方法は、以下の通りです。
デコボコしたクレータータイプのニキビ跡の治療
ニキビ跡といえば、最もよく見られるのがクレーターのようにデコボコした肌ですね。
同じクレータータイプでも、深さや形によって治療方針も異なるそうです。
範囲も広いものや狭いものなどありますので、それぞれに合わせた治療となるでしょう。
フラクルレーザーの治療法は、肌を修復するのではなく、新しい肌を生成する治療器具です。
面ではなく、極めて小さい点で皮膚に穴をあけて皮膚を入れ替えていきます!
肌の深い部分に直接作用するので、新しい赤ちゃんのようなすべすべお肌に生き返らせることができ、なおかつ皮膚のバリアゾーンは損傷しませんので、画期的な治療機器といわれています!
レーザーの拡散作用によって、お肌の古い角質をピーリング処理で滑らかに!
熱エネルギーが皮膚の深いところにまで達するために、コラーゲンを増殖しニキビ跡によってできてしまったへこみを滑らかにします。同時に毛穴の引き締め効果もあります!
レーザー光線よりさらに強いRF(ラジオ)波の熱エネルギーによって自己コラーゲンを産生させる治療機器です。ゆっくりと時間をかけるので、皮膚の引き締め効果も高く、肌がすべすべになります!
赤みのあるニキビ跡の治療
赤みのあるニキビ跡の解決するなら、光治療がばっちり合います!
ニキビ跡の赤みというのは、炎症がおさまってしまえば時間の経過とともに改善されるものですが、もしも真皮層までダメージが及んでいる場合は、保険範囲の塗り薬や飲み薬、化粧水などでは治すことができません!
光エネルギーを使った治療法です。赤い色素に反応する特徴を使って、色素の排出や毛細血管の拡張を抑制して赤みを徐々に解消していきます。
ニキビ跡の赤みに加えて、ハリ不足や毛穴の開きなどに効果がある治療機器です。赤みを改善しながら深層から皮膚や毛穴を引き締め、肌本来のハリや弾力を取り戻すことができます!
色素沈着によるニキビ跡の治療
ニキビ跡にできた色素沈着は、通常ですとターンオーバーとともに自然に排出されますが、加齢や乾燥により、肌生成機能が低下してしまうと排出されずに跡が残ってしまいます。
色素沈着タイプの場合は、お肌のターンオーバーを活性化するタイプの治療方法が有効となります。
ニキビ跡の色素沈着以外にも、シミや毛穴の開きに効果があります。美白効果も高いので、透明感の高いお肌を実現することができます!
ケミカルピーリングの一種で、角質除去と皮脂分泌をコントロールすることができ、ニキビ跡のケアだけでなく、毛穴を引き締め、シミ、しわにも効果が高く滑らかなお肌を実現します。合わせて肌への刺激が少ないので、敏感肌の人にも有効です。
ニキビ跡に効き目の高いレーザー治療はコレ !
ニキビ跡の改善のためにレーザーによる治療を選択する場合もありますが、これは、ダメージが残ったままの場合に多く選択される方法です。
もし、ニキビ跡が自然に、時間の経過とともに消える程度のものの場合は、わざわざレーザーなどの機器による治療は必要ないと思います。
また、レーザーによる治療は保険が適用されない自費診療となり、金額もかなりすることを知っておいてくださいね!
ニキビ跡の改善のために使用されるレーザー治療機器には大きく分けて以下の種類があります。
その1)蒸散(肌の表面を削る)タイプ
蒸散タイプといわれ、炭酸ガスやグレーザーを用います。
水分に反応して皮膚組織を蒸散させるのです。スポット的な治療や、広い範囲の皮膚の再生に向いているといわれています。
メリットは、硬い組織もしっかり取り除くことができることで、デメリットは、次に皮膚が再生してくるまでのダウンタイムが長く(3~7日)、その間メイクを控えなければならない、また施術後数ヶ月は赤みが残るので、それも含めた長期のスケジュールをあらかじめ要しておく必要がありますね。
深いクレーターやでこぼこのあるニキビ跡に有効といわれています。
その2)光治療(肌の表面を削らない)タイプ
この場合は、肌の表面を削らなく、またダウンタイムがほどんどないので、治療計画を立てやすい方法だといわれています。IPLという光を皮膚に照射して治療します。
ただし、レーザー照射後の毎日のスキンケアが重要となってきます。
赤いタイプのニキビ跡に有効といわれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ニキビ跡を皮膚科で治す場合の様々な方法についてご紹介しました。
ニキビ跡の種類によって、またご自分の肌のタイプによって治療方法をよく考えて選択することが必要でありことがわかっていただけたと思います。
また、レーザーやピーリングの治療を受けた後も、毎日のスキンケアがとても大切であることも、お忘れなく、つるつるお肌のために、頑張りましょう!