なかなか消えないニキビ跡の赤み…。その原因は?
ニキビが消えた後に、何も残らない人も多いのに、なぜか跡が残る場合があります。
その原因として一番考えられるのが、お肌のターンオーバーがきちんと行われていないから、といわれています。ターンオーバーとは、古い角質がはがれ、そのあとに新しい角質が出来上がることをいいます。このターンオーバーが自然にスムーズに行われていれば、ニキビ跡の赤みも自然に消えるはずなのです。
赤みのあるニキビ跡は他のニキビ跡に比べて比較的軽い?
ニキビ跡には、赤みのあるものの他に、クレーターのようにくぼんだものなどがあります。その中で、赤いものは比較的軽度といわれています。この状態からきちんと正しくケアを行えば、自分で治すことができます。
赤みのあるニキビ跡におすすめの化粧水・美容液
赤みのあるニキビ跡は、実は正しいスキンケアによって簡単に治すことができます。その逆に、正しいスキンケアを行っていないと、症状が悪化して跡が残ってしまうこともありますので、注意が必要です。
ポイント1:肌の新陳代謝を促す成分
一つ目のポイントは、肌の新陳代謝を促す成分を配合していることです。赤いニキビ跡とは、炎症による肌の損傷を治すために毛細血管が活発に活動している状態をいいます。そのため、ターンオーバー(肌の新陳代謝)を促進することで、傷を早く治すことが重要です。
ポイント2:美白効果のある成分
ニキビ跡の赤みをそのままにしておくと、その部分が色素沈着して悪化し、消えにくくなってしまいます。これは、日焼けによるメラニン色素の発生によるものです。そのため、メラニン色素を抑制する効果が重要となってきます。
ポイント3:ビタミンC誘導体を配合したもの
ニキビ跡の赤みを治すために最も効果が高い成分が、ビタミンC誘導体といわれています。肌のターンオーバーを促進する効果が高いだけでなく、紫外線による赤みの悪化を予防する効果もあります。厚生省が認可している美白成分というのもいいですね。
ポイント4:プラセンタを配合したもの
プラセンタは、哺乳類の胎盤から抽出したせいぶんで、ヒアルロン酸やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど、美肌効果のある成分が多く含まれています。また、天然保湿成分が含まれているので、乾燥肌や敏感肌の方に特におすすめです。
赤みのあるニキビ跡におすすめの薬
各種のニキビ跡のうち、赤みのあるタイプと色素沈着しているタイプは、薬で治すことができます。
皮膚科で処方される薬
ニキビ跡の赤みがなかなか消えず、皮膚科に行く方も多いと思います。どのような薬が処方されるのでしょうか。
まず代表的なものは「局所用抗ニキビ製剤(外用薬)」です。毛穴の角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進する作用がある薬です。副作用として、赤みや乾燥があり、日焼けやピーリングは絶対ダメです。敏感肌の方には向いていない薬です。
次に「ビタミン剤(内服薬)」があります。市販薬にもありますが、それらに比べ吸収率が高いといわれています。新陳代謝を活発にすることでニキビ跡を薄くします。他の処方薬に比べて副作用が少ないのが特徴です。
ニキビの原因となるアクネ菌の繁殖や発生を抑えるのが「抗生物質(外用薬・内服薬)」です。特に赤みのあるニキビ跡の症状悪化を防止するために処方されます。
市販のニキビ跡に効く薬
皮膚科で処方される薬の中には、ドラッグストアなどで市販されているものも多くあり、軽症であれば市販薬でケアすることもできます。
特に赤みのあるニキビ跡には、アクネ菌を殺菌し患部の悪化を防ぐものや古い角質を取り除き肌の新陳代謝を促す外用薬が効果的です。
また、内服薬としては、アミノ酸を主成分とするものやビタミンを配合しているものがおすすめです。
ニキビ跡のためのコンシーラーの選び方
炎症しているニキビやニキビ跡にコンシーラーを使うと、さらに悪化させる恐れがあります。それは、アクネ菌がコンシーラーの成分(油分)を好物としているからです。それにより、アクネ菌の繁殖が活発となり、特に赤いニキビ跡には、炎症を悪化させてしまう場合があります。
このため、赤いニキビ跡にコンシーラーを使う場合は、油分の少ないもの、またはニキビ跡専用の薬用コンシーラーをお勧めします。
コンシーラーを塗る順番
コンシーラーの塗り方次第で、ニキビ跡を上手に隠すことができます。それには、どのような順番で塗るかが重要となってきます。
ファンデーションの前にコンシーラーを塗ります。先に薬用のコンシーラーを塗ると保護膜ができてファンデーションの油分が皮膚に直接触れるを防ぐことができます。
薬用のコンシーラーではない場合は、パウダーファンデーションではファンデーションの前にコンシーラーを塗りますが、リキッドファンデーションの場合は、その後に塗ります。
コンシーラーの正しい塗り方
ニキビ跡の赤み患部を中心に塗ってしまうと、かえって厚く塗りすぎてしまい、ニキビ跡が目立ってしまいます。ニキビ跡の周りから薄く塗っていくことがポイントとなります。
また、コンシーラーの色は、自分の肌よりやや暗めのものを使います。
最後にフェイスパウダーを使って自然な感じになじませます。
ニキビ跡が消えない場合は皮膚科で治そう!
赤みのあるニキビ跡、皮膚科でできる治療とは?
毛細血管が拡張することで起こる赤みのあるニキビ跡。皮膚科でできるニキビ跡の治療には、保険適用内と保険適用外の2種類があります。
保険適用内の治療
皮膚科で処方される外用薬の内、赤みのあるニキビ跡にもっとも効果があるといわれているのがディフェリンゲルです。特にその肌の角質をはがすピーリング効果が注目されています。
赤いニキビ跡の場合は、アクアチムクリームなどの抗菌剤や抗炎症剤を併用するとより高い効果がみこまれます。
保険適用外の治療
効果が高い保険適用外の治療には、ケミカルピーリング、レーザー治療、レーザーピーリング、フォトフェイシャル、イオン導入などがあります。
それぞれの特徴をよく理解し、自分の肌質などに一番合った方法を選択するとよいでしょう。
まとめ
赤みのあるニキビ跡、その原因と各種の対処方法についてご紹介しました。いずれにしても、ご自身のお肌やコンディションにあった方法を試されることをおすすめします。
また、お肌のターンオーバーを促進するために、普段の生活のリズムや食生活について見直すことも大切なことだといえます。
諦めずに、気長にケアすることをおすすめします。