はじめに
引っ越しと一言で言っても、今住んでいるところの近所から遠い他府県まで、知らない土地へ移動と様々です。
あるいは急な転勤や単身赴任、家の建て替えなどの仮住まいなど…様々な事情がありますよね。こちらでは共通する手続中心にご紹介したいと思います。
手続きリストを作ろう!
はじめて引っ越しする人、経験ある人でも前のことは忘れているもの。まず自分にとって必要なリスト作りから始めましょう。
手書きメモでもExcelでも時間や都合のいい方で作ってみることが大事です。コツは頭に浮かんだ時にすぐにメモしておくこと、手書きでも携帯のメモ機能でもこまめにリストアップすると漏れが少なくなります。
ここでは引っ越し経験の有り無し関係なく「使えるリスト」をあげてみたいと思います。
まずは気に入った物件を見つけて不動産会社と契約を交わす段階から始めます。
引っ越し1ヶ月から最低3週間前までにしておくべきこと
1.引っ越し先の物件確保と契約
いくらいい物件でも手付や契約をしないと他人のものになってしまいます。部屋の下見をして、気に入れば予算を組んで本契約しましょう。
2.今住んでいる賃貸物件の解約
賃貸契約書をよく読み直して、所定の期日までに不動産会社や大家さんに解約、いつ明け渡すかの連絡をします。だいたいは口頭か文書で1ヶ月前までに提出する場合が多いようです。
3.新居の下見と新規購入、不要品処分の計画
新居で家電や家具などを買い換えるには、配送日時・スペースの計測・旧居で出る不要品の処理などを、スケジュールに従って早めに済ませます。
4.引っ越し会社の選定
これはネットでの一括見積もりが便利です。複数を競わせることによって、サービスや割引が受けられます。春先などの繁忙期は、都合がつかない場合もありますので、しっかり打ち合わせましょう。
5.子供の学校手続き
子供さんがいる場合は、必ず転校手続きが必要です。公立と私立では色々違いもありますので、制服や持ち物・教科書・授業の進み具合など調べられることはしておきましょう。
6.転居のお知らせはがきなどの作成
昔は律儀に転居はがきを印刷していたりしていましたが、今はネットやメールでもできますし、個人情報保護の観点からも、できるだけ年賀状や暑中見舞いなどで兼用してもいい雰囲気になってきています。
7.銀行、カード会社、保険会社、ネットの情報登録の変更
逆に増えてきたのが、ネットでの個人情報登録です。これもリストアップして、ネットでできるものは早めにしておきましょう。書類が必要な場合は早めに銀行やカード会社、プロバイダなどに連絡を取りましょう。
8.郵便局の移転届・転送依頼はがき
これは早めにしておくと無難です。新居の住所が決まった段階でネットでもできるので、引っ越しの少し早めの日にちで申し込んでおくと1年間は旧住所に届いた郵便物が自動転送されます。
引っ越し2週間前から最低1週間前までにしておくべきこと
1.引っ越し用資材の確保
段ボールやプチプチなどの包装、緩衝材は引っ越し会社のパックでない限り、ある程度は自分で準備します。
段ボールはスーパーなどでもらってきてもいいでしょう。エアキャップ(プチプチ)は大きめロールをホームセンターやネットで買うのがお得です。
2.不要物の処分、荷造り開始
少しずつ不要品を処分しながら、人にあげられるものはプレゼントしましょう。粗大ゴミや資源ゴミのスケジュールを守って荷造りの手間を省きます。
荷造りは最初から封をせず、段ボールの側面にわかりやすいラベルを貼り、新居のどの部屋へ運ぶ物か明記しておきます。
では、おおよそのリストアップができたところで、以下個別の手続を説明しましょう。
手続きの書類は市役所へ!
転出届のみでOK!迅速にすませておくこと!
市役所は基本平日のみ対応ですが、日曜でもサービスステーションなどが住民票の発行などしてくれるところもあります。
それでも転出などは本所でないとダメな場合が多いため、平日に休みを確保しておいたほうが無難です。
転出届さえ出せば印鑑登録、国民健康保険、国民年金などの手続きは転入先で新規登録だけで済ますことができます。
電気・水道・ガスの手続きはどうする?
ガスは出来れば前日まで、電気・水道は当日に止める
・ガスは閉栓・開栓も立ち会いが必要!
ライフラインに関しては、引っ越し当日最後の最後まで使うことが多いのですが、ガスだけは1日前までに止めておくといいでしょう。
シャワーやお風呂のことを考えると、当日朝一番もいいでしょう。というのも、ガスの手続きに関しては立ち会いが必要だからです。
・電気と水道は引っ越し当日まで使う
最近は電気さえあれば簡単な調理はできますので、水道と電気だけギリギリまでおいておくといいでしょう。
・公共料金の支払手続
口座振替やクレジットカード払いの手続きは新居の番号ですみやかに行います。旧居の方は使わなくなった時点で請求が自然になくなるので特に支払い関係の手続きは不要です。
引っ越しの際は車も手続きが必要!
車の引っ越しに関しては新居で転入届を出してから行います。
・運転免許証の変更(住民票持参)
新住所の管轄警察署もしくは運転免許センター
・自動車保管場所証明書の申請手続き
新住所の管轄警察署にて。必要書類の他に印紙代がいります。
・自動車車検証の住所変更手続
新住所の管轄陸運局(普通自動車)もしくは軽自動車検査協会(軽自動車)
※これは15日以内と定められていますので日程に気をつけましょう。
・自動車保険の住所変更
保険会社宛てにネットや電話、指定書類で住所変更をします。
引っ越しの手続きを効率良く行うには?
引っ越し手続きに関しては、最近はネットで大半を処理できますし、役所や機関などの手続きはできるだけ少ない日数で効率よく巡回することが大切です。
市役所で転入届を済ませたら、印鑑証明や国民年金・保険などの手続きはもちろん、住民票も様々な届出に必要なので、多めに発行しておくと手間が省けます。
Excelなどのソフトでチェックリストを作っておくと、また次回に役立てることもできますので、面倒でも一度トライしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
思ったよりも心身ともにエネルギーを使う引っ越し。
予算がゆるせば、できるだけ引っ越し業者のおまかせオプションを増やしたり、一人で何もかも抱え込まず、友人や同僚などに手伝ってもらいましょう。
その際に不要品などを引き取ってもらえることもあるからです。
不安もいっぱい、想定外のことがおこりがちな引っ越しですが、要領よく計画を立てて段取りよくスマートにすませましょう。