ブルネットのカーリーヘア
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剛毛や癖毛にも有効!? デジタルパーマのメリットとデメリットとは

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近年、デジタルパーマの人気が高まっています。髪が硬い方や癖が強い方などパーマがかかりにくい髪質の方にも効果が高く、通常のパーマよりカールの持ちがいいと言われています。その一方で髪が酷く傷む傾向があるのも事実です。デジタルパーマ(デジパー)と通常のパーマの違い、メリットとデメリットをまとめました。

毎日巻くのは面倒! パーマでカールを維持したい

ヘアアイロンで髪を巻く
引用元:https://www.shutterstock.com/ja/

梅雨の時期は湿度が高くて空気がジメジメしているため、普段より髪の癖が強く出がちです。髪のボリュームが増えてしまったり、スタイリングがイマイチ決まらなかったり、髪に関する悩みは尽きません。

そもそも一分一秒を争う朝、ヘアセットに取れる時間はさほど多くありません。以前「寝坊して時間がない! ノーメイクでも寝ぐせさえ直せばキレイに見えます」の記事でご紹介した通り、清潔感の演出には髪を整えることが重要なのですが、できれば夏場はヘアスタイリングより紫外線対策に時間を割きたいですよね。

ヘアアイロンで髪の癖を伸ばしたり巻いたりするくらいなら、いっそのことストレートパーマかウェービーなパーマを当ててしまいたいですよね。髪型や長さにもよりますが、毛先を緩い内巻きのままキープできれば社会人女性的に楽ちんでとてもグッドです。

でも髪が太くて量が多い方や癖が強い方などは、普通のパーマをかけてもすぐに落ちてしまうことがしばしばあります。せっかくお金と時間を使って美容室に行ったのに、すぐにパーマが取れて、かえって中途半端なボサボサ頭になってしまってショックを受けた経験がある方も多いのではないでしょうか。

ヘアスタイルがイマイチ決まらないあなたにオススメなのが、デジタルパーマです。形状記憶パーマとも呼ばれるくらい、パーマをかけたあとのウェーブ・カールのキープ力が高いことで有名です。

ただし普通のパーマよりキープ力が高い分、髪が酷く傷みます。デジタルパーマと普通のパーマの違いや、デジパーのメリット・デメリットをご紹介します。

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「コールド」or「ホット」パーマの種類は2つある

パーマ施術を受ける人
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パーマは正式には「パーマネントウェーブ」といいます。パーマネント(permanent)とは永久的という意味で、パーマをかけてできるウェーブは(永久は言い過ぎですが)ある程度長期間キープできます。

パーマ技術は20世紀初頭に生まれました。日本でも第二次世界大戦前から施術が行われていて、戦時中には「パーマネント(電髪)はやめませう」という標語が流行語になる程度には市民のオシャレとして定着していました。

新しいパーマ剤の開発やヘアケア技術の向上に伴い、通常のパーマ以外のメニューが増え、施術費用も以前よりお手頃になっています。(トリートメントが別メニューになったからという理由もあります)

多くの美容室では、通常のパーマ、デジタルパーマ、ストレートパーマ、縮毛矯正など細かく施術メニューが選べます。通常のパーマとデジタルパーマの違いを見ていきましょう。

コールド系:通常のパーマ

現代のパーマは、専用の薬剤(パーマ液)を塗って髪の構造を化学的に変質させ、カーラーなどに巻いて新しい形状を癖づけるという手法が基本です。メニュー上は種類が豊富に見えますが、どのパーマでも「パーマ液で髪の構造を変え、新しい髪型を定着させる」という流れはかわりません。

そんな中で、施術内容や結果に差が出るポイントは、薬剤を塗って成形した髪を温めるかどうかです。

通常のパーマは熱をほとんど利用しない「コールド系」に分類されます。

パーマ液を塗ってカーラーに髪を巻き付けた後「しばらく置きますね~」と言われますよね。時々美容師さんがパーマのかかり具合をチェックする以外は、ひたすら放置して髪に人工的な癖がつくのを待ちます。

メリットは髪へのダメージを最小限に抑えられること。デメリットは髪質次第でパーマがかかりづらかったり、時間がかかったり、すぐにウェーブが取れてしまったりすることです。

ホット系:デジタルパーマ

デジタルパーマの機材
https://www.oohiro.ws/processor/odis-ex/

パーマ液の力だけでウェーブを作るコールド系のパーマに対し、デジタルパーマはホット系に分類され、熱の力を利用してより強力な形状変化と癖づけを行います。

通常のパーマでもカーラーに巻き付けた後、巨大な輪っか状の機械で外からほんのり髪を温めることはあります。デジタルパーマはもっと積極的で、すべてのカーラーを加熱します。デジパー用のカーラーは、上の写真のように加熱器とコードで繋げられるようになっています。

メリットはコールド系のパーマよりかかりやすく、形状記憶力も強いことです。デメリットは直接加熱する分、髪が酷く傷むことです。またカーラーの中に加熱用のパーツが入っているので、細かいウェーブは作れません。

デジタルパーマはどういう時に選ぶべき?

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デジタルパーマはホットパーマで、熱の力を借りる分パーマのかかりがよく長持ちすることがわかりました。

それではパーマをかける人は全員デジタルパーマを選べばいいのかというと、そういうわけではありません。髪質や目指すヘアスタイルに合わせてパーマメニューを選ぶべきです。

デジタルパーマに向いている髪質や髪型(ヘアスタイル)とはどのようなものか見ていきましょう。

形状記憶力が強い=剛毛さん、癖っ毛さん

デジタルパーマ最大の特徴・メリットは間違いなく形状記憶力の高さでしょう。古今東西、多くの人が、パーマが長持ちしないことに悩まされてきましたが、デジタルパーマはその悩みを一気に吹き飛ばしてくれます。

毛髪の1本1本が太くてコシがあると、平均的な髪に比べてパーマ液が充分に浸透しづらいです。パーマ施術に時間がかかりますし、比較的短期間でせっかく人工的につけた癖が取れて元に戻ってしまいます。

また日本人の場合、癖が弱くてあまりカールしていない髪が主流であり、パーマ液は主流派に合わせて調合されています。ですので生まれつき癖が強い人(天然パーマ度の高い人)は多数派の人に比べるとヘアスタイルを理想系に近づけて維持するには強力なパーマが必要になります。

通常のパーマでは効果が得られにくい・効果が持続しにくい、剛毛タイプの方、毛の量が多い方、癖の強い方はデジタルパーマが向いている可能性が高いです。逆に髪が細い方や毛量が少ない方はデジタルパーマを施術すると、想定以上に強くかかってしまう傾向にあります。

ゆる巻きをキープしたい方

上でもご説明しましたが、デジタルパーマ用のカーラー(ロッド)は中心部に加熱するための仕組みが入っているため、機能上ある程度の太さがあります。太目のカーラーを用いてゆったりとしたウェーブを作るのは得意ですが、80年代~90年代に流行ったような細かいソバージュヘアなどは原理的に再現が難しいです。

つまりなりたい髪型が緩い巻き髪ならデジタルパーマが使えますが、細かいカールを作りたいなら通常のパーマを選ぶしかありません。

近年の定番スタイルである、毛先がゆるく内巻きになったボブはデジタルパーマと相性がいい髪型です。

髪がある程度長い方は、定期的にパーマをかけなおすと思います。デジタルパーマは髪を熱変性させるので、何度も繰り返すと髪本来の構造が失われてボロボロになったり想定通りのウェーブが出なくなったりします。

美容師によって技量差が出やすい…!

熱変性を起こすため髪が傷みやすいけれど、その分形状記憶力が高く、ウェーブが長持ちするデジタルパーマ。パーマがかかりにくい方にとってはとてもありがたいメニューですが、仕上がりが気に入らなかった場合の修正が難しいんです。

パーマをかけたら予想よりはるかに老け見えしたり、想定外に強くかかってチリチリ頭になってしまったりすることがあります。デジタルパーマで失敗ヘアになってしまったら、縮毛矯正をかける以外にまっすぐに戻す方法がありません。

また通常のパーマよりデジタルパーマの方が技術的に難しいので、デジパーに慣れていて技術力が高くて、なによりあなたの髪のことをよく把握している美容師さんに施術してもらわないと失敗する可能性が(通常のパーマより)かなり高いです。

ロングヘアを目指して伸ばしている最中の方は、デジタルパーマはやめておいた方が無難だと思います。

毎日のヘアケアがとても重要!

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パーマ液と熱の力で毛髪の形を強力に変えるデジタルパーマは、その性質上どうしても髪が痛みやすいです。施術前よりも丁寧にヘアケアしてあげないとパサパサになったり、切れ毛・枝毛が増えたりします。

ヘアスタイルを固定しつつヘアケアをしたいなら、ウェーブ用ムースよりヘアオイルがオススメです。特に髪が太くて量が多いタイプの方は、椿油のような重いテクスチュアのオイルをつけてあげることで、ウェーブ部分がボワッと広がるのを防げます。

デジタルパーマをかけるときは、担当の美容師さんとよく相談し、施術後のヘアケアを怠らないようにしましょう。うまくいけば毎朝の寝ぐせ直しとサヨナラできます!

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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