Beauty

最近ほくろが増えたかも。シミとそばかすとほくろの違いとは

Beauty
日に何度も上着を着脱するといつもより腕の状態が気にかかりませんか? ずっと腕を出して過ごしていたころは気づかなかったのですが、以前よりほくろの色が濃くなり、数も増えています。いや、正直に言うと、ほくろではなくシミが増えているような気がします。そもそもシミ・そばかす・ほくろは別物なのでしょうか。どんな違いがあるのか調べてみました。

年々ほくろが増えている?

まずは上の写真をご覧ください。わたしの左腕です。「太い」「毛深い」というコメントはいりません。自覚してますので。

ポツポツとほくろがあります。明らかなほくろが2つ。限りなくほくろに近いけれど色が薄くてシミにも見えるものが2つか3つ。そしてじっくり見るとわかる程度のシミがたくさん…。

わたしは子供のころから、家族の中ではほくろが少ない方でした。父は日焼けでシミが多く、母はふくらんだほくろがいくつかあって、弟は小さなほくろが全身に散らばっていました。

小麦肌ブームに流されて海辺で肌を焼いたことがある母に、「ほくろが増えるから日焼けには気をつけなさい」とずっと言われてきました。日光にあたりすぎると色黒になる日焼け(サンタン)をせずに、やけどのような症状が出てしまうので(サンバーン)、自分から焼いたことはありません。

紫外線対策は、人並み程度にはしているつもりです。日焼け止めを塗って、日傘をさして、日差しが強い日は上着を羽織る。アームカバーはしていません。飲む日焼け止めも飲んだことがありません。普段は眼鏡をかけていて、自転車や原付に乗るときは眩しいからサングラスをかけます。

アラサー女性の平均程度には日焼けに気を遣っていたつもりですが、以前と比べるとほくろが増えたように感じます。数えているわけではないので正確なところはわかりませんが、薄いシミは確実に増えています。

日焼けでほくろが増えることはあるのでしょうか? またシミやそばかすがほくろに成長することはあるのでしょうか? 紫外線とシミ・そばかす・ほくろの関係について調べてみました。

関連記事

シミがほくろに成長するって本当?

こちらの写真は、わたしの右腕です。左腕とちがってわかりやすいほくろはありません。これも子供のころからの特徴です。

偶然なのですが、わたしは子供のころから現在まで一貫して、自宅と学校・職場の位置関係がほぼ同じでした。方角でいうと、学校や職場よりも北に自宅があります。通勤通学の際には、朝は左側から朝日を浴びます。当然夕方帰宅するときには、歩く方向も太陽の位置も真逆になっているので、やはり左側ばかり日差しに晒されます。

腕の裏表で日焼け具合に差がでるのはよくあることですが、それに加えてわたしは左右でも差が出ます。約30年の人生、ずっとです。

20代後半ごろから、右腕にほくろのなりそこないのような、薄茶色のシミが出るようになりました。30代に突入した今も徐々に増えています。しかも一部のシミは「そろそろほくろと呼んでもいいのでは?」と感じる程度に、色が濃くなっています。

あまり認めたくないのですが、シミが年々増えているのは事実です。でも、シミが濃くなってほくろに変化することはあるのでしょうか?

メラニン色素が沈着するとシミになる

紫外線は人体には有害です。紫外線を浴びると、メラノサイトという色素細胞が反応を起こし、メラニン色素を生成します。メラニン色素は紫外線を吸収し、細胞核を守ってくれます。

夏に黒く日焼けしても冬になれば元の色に戻るのは、お肌のターンオーバーに従ってメラニン色素が体外に排出されるからです。

しかし分泌されたメラニン色素すべてを体外に排出できるわけではありません。元の色に戻っているように見えても、お肌の内側の深い部分に少しずつメラニン色素は蓄積されていきます。そしてある程度年月を経ると、新陳代謝が間に合わなくなって色素沈着を起こすのです。

まるで時限爆弾のようですね。俗にいう「シミ」は、医学的には「老人性色素班」といいます。身も蓋もありませんが、加齢が原因でメラニン色素が沈着し、お肌に斑点ができるのです…。

ほくろはメラノサイトの集合体

メラニン色素が原因という意味では、ほくろとシミは似たようなものですが、発生する仕組みは全然違います。

ほくろはメラニン色素を生み出すメラノサイトが、高密度で一部に集まってできます。

メラノサイトは細胞内に粒状の色素のもとを持っていて、紫外線を浴びると色素のもとを変化させて、メラニン色素を放出します。

もともとメラニン色素(の原材料)を持っているので、メラノサイトは黒い細胞です。メラノサイトは体中に均等に存在するわけではありません。人によってほくろの量や位置は違います。また時間の経過とともに、位置が変わっていくこともあります。

シミが濃くなってもほくろにはならない

シミはメラニン色素が細胞に沈着してできます。ほくろはもともと黒い色素を持っているメラノサイトが皮膚の一部に集まってできます。見た目は似ていてもまったくの別物です。

ほくろは位置やサイズがしばしば変わるので、シミが成長するとほくろになると勘違いされているのです。

つまりわたしの右腕にある「ほくろのなりそのないのような、薄茶色のシミ」は紛れもなく色素沈着を起こしたシミであり、ほくろと呼んでも差し支えがなさそうなシミは、色素沈着の度合いが強いただの濃いシミです(泣)

ポジティブに考えると、シミがピンポイントで濃くなれば、「これはほくろ」と言い張れる程度には見分けがつかなくなります。

しかしシミが濃くなるということは、ターンオーバーで排出しきれなかったメラニン色素がどんどん定着していっているということでもあります。すでにできているシミがピンポイントで濃くなるころには、薄いシミが次々と生まれているでしょう…。

「ほくろのが増えた」と感じていても、シミの濃さが増しているだけかもしれません。やはり紫外線対策は怠るべきではありませんね。個人的に好みではないのですが、アームカバーの購入も検討しています。

そばかすは色素沈着する前に手を打とう

引用元: https://pixabay.com/ja/

シミは加齢とともに増えていきます。老化の証拠です。

シミと似た色素沈着に「そばかす」があります。白人や、アジア人でも色の白い人に多くみられます。老人性色素班(シミ)と違って、おもに10代までの若者や子供にできやすいという特徴があります。

20代以上になるとそばかすができなくなるのかというと、そんなことはありません。割合的に少ないだけで、成人していてもそばかすができる人もいます。

そばかすは、シミとほくろの中間のような症状です。メラニン色素の排出が追い付かず色素沈着するのではなく、一部のメラノサイトが活性化しすぎて、局所的にメラニン色素が沈着してしまうのです。

メラノサイトが活性化しやすい目の下(頬の上部)に発生することが多く、腕や肩、背中にも発生することがあります。

メラノサイトが活発であっても、紫外線対策さえ怠らなければ、メラニン色素が大量に生成されることはありません。できたばかりのそばかすなら、紫外線対策をしつつ美白ケアをすれば改善できます。

しかし紫外線対策をせずに放置すると、活性化したメラノサイトがどんどんメラニン色素を作るので、いずれターンオーバーで排出できない「シミ」になります。そばかすのシミ化を防ぐには、最初が肝心というわけですね。

まとめ:紫外線対策は効果あり!

引用元: https://www.photo-ac.com/

ほくろが移動したり、成長したりすることはあります。複数のほくろが集まることもあります。しかし「最近ほくろが増えた」と感じた人の多くは、ほくろではなくシミが増えています。新しくシミが生まれるだけでなく、色素沈着の度合いが酷くなって薄かったシミがほくろに変化したと勘違いしていることもあります。

紫外線対策を怠り、ターンオーバーを促さずにいると、色素沈着はどんどん進みます。シミが増え、濃くなる一方です。シミ対策は最初が肝心です。特にそばかすは完全に色素沈着する前に改善すれば、元通りに戻る可能性もあります。

ほくろが増えたと感じた人は、これを機に紫外線対策や美白ケアの方法を見直してみてください。

関連記事
venga
VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

の最新情報をお届けします

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。