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秋のお月様はロマンチック♡十五夜デートは盛り上がるって本当?

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秋はお月見の季節です。日本には「十五夜」と「十三夜」にはお供え物を用意してお月見をする習慣が古くからありました。昔ながらの作法こそ廃れましたが、現在でもお月見はロマンチックなイベントとして人気があります。月の光には恋を盛り上げるパワーがあるともいわれているので、大好きな彼や夫とお月見デートをしてみてはいかがでしょうか。

ムードたっぷりお月見デート

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9月になるとスーパーやコンビニに月見団子が並び始めます。「ウ~サギウサギ、何見てはねる」のフレーズでお馴染みの童謡『うさぎ』が店内BGMに加わると、秋を感じます。

目玉焼きを月に見立てた限定商品も販売されます。月見バーガーのようにすっかりおなじみになったものもありますね。

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天体にまつわる行事といえば七夕がまず思い浮かぶでしょう。カラフルな短冊や飾りを用意して、笹に願い事を吊るすのはいくつになっても楽しいですよね。それに比べるとお月見は地味な印象です。

しかし地味なのは悪いことではありません。美しい満月をじっくり鑑賞できるのは、夜更かしができる大人だけの特権です。

お月見と言えば十五夜です。十五夜のころには夜がちょうど過ごしやすい気温に落ち着きます。秋は空が高いと表現されるくらい空気が澄んでいて、他の季節よりも月光がきれいに見えます。

月光には不思議な力があると昔からいわれています。狂気を意味する表現に「lunatic」という単語があるくらいです。満月の夜になると動物たちが騒ぐことが多いことから生まれた言葉です。(ルナ=ラテン語の月)

月には女性らしい印象やスピリチュアルな感覚を抱く人が多く、月光の神秘的な雰囲気もあいまって、月に願いをかけると恋愛が成就するというジンクスを信じている人も大勢います。

スピリチュアルなことに興味がなくても、「十五夜にお月見デートをすると、月の力で愛が深まる」と言われれば悪い気はしませんよね。少なくともロマンチックなデートができる可能性は高そうです。

この記事では十五夜の由来や、月にまつわる恋愛のうわさやジンクスについて解説します。

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十五夜の日付は毎年変わる?

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十五夜のお月見の習慣は旧暦が使われていた時代に生まれました。

現在使われているグレゴリオ暦(新暦)と旧暦は1ヶ月程度季節がずれています。また新暦は地球の公転を元に、1年を365~366日と定めているのに対し、旧暦は月の満ち欠けの周期を元に暦を定めています。

土用の丑の日と同じように、十五夜も毎年日付が変わります。

「十五夜」の由来は「15日目の夜」

旧暦は「太陽太陰暦」です。基本は月の満ち欠けで1ヶ月を決め、暦上の季節と実際の太陽の位置(地球の公転周期)とのズレは閏月を挟むことで対応していました。

旧暦では新月(朔月)の日を毎月1日に設定します。

月の満ち欠けの周期はおよそ29.5日です。月は約14日かけて満ちていき、満月(望月)になったあと、再び約14日かけて欠けていきます。というわけで、旧暦では毎月15日ごろに満月の夜が訪れます。

満月の日は1ヶ月に必ず1回、1年に12~13回ありますが、その中でも特別に「十五夜」と呼ばれお月見が行事化されているのは旧暦8月15日だけです。1年で最も美しいとされる中秋の名月が拝めます。

ほかにも、旧暦9月13日の「十三夜」や旧暦10月10日「十日夜」が名月の日とされています。地域によってお供え物に差があり、月見団子以外では、里芋や栗など秋の収穫物を用意することが多いようです。

中秋の名月は満月とは限らない!

十五夜の月を「中秋の名月」と呼ぶことがあります。旧暦9月15日の満月は1年で最も美しいとされていたからです。

現在の太陽暦(グレゴリオ暦)では、カレンダーに月の満ち欠けは考慮されないので、満月になる日はまちまちです。また月の満ち欠けにはさまざまな天体の動きが複雑に影響を与えているので、新月の14日後に満月になるとは限りません。

新月から数えて満月になるまでの期間は、13.8日~15.8日の間で変動します。月が地球の周りをまわる軌道は、実はきれいな円ではなく楕円形です。月の軌道によって満月になる日付けは変わりますし、ときには地球と大接近して「スーパームーン」になることもあります。

さらに、完全な満月が常に日本から見えるわけではありません。月が満月に見えるのは、「太陽―地球―月」という風に、地球を中央にはさんで太陽と月が反対の位置にあるときです。

満月や満月に近い月は、日没後にしか見えません。パーフェクトな満月が日本で見られるのは、日本が夜のときに「太陽―地球―月」の直線ラインが完成したときだけです。

というわけで中秋の名月は必ずしも月齢14.8のパーフェクトな満月とは限りません。旧暦の15日目は月齢14の月を含む日なので、旧暦の16日目の方が、より丸い月がのぼる可能性だってあります。

2018年の「十五夜」はいつ?

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十五夜とは旧暦8月15日です。旧暦と新暦は単純に1ヶ月ずれているわけではなく、また旧暦の15日が必ず満月になるとも限らないことはわかりました。ちょっとややこしいですね。2018年の「十五夜(中秋の名月)」と、実際の満月の日付はいつなのでしょうか。

2018年の十五夜は9月24日

国立天文台の発表によると、2018年9月24日(月)が今年の「十五夜」であり、中秋の名月がみられる日です。シルバーウィークの最終日、秋分の日の翌日(振替休日になる月曜日)ですね。

そして実際に満月になるのは、日本時間で2018年9月25日(火)の午前11時52分です。満月より微妙に細い月が、今年の中秋の名月です。

十五夜の翌日25日は平日なので、あまり夜更かしはできそうにありません。満月ではありませんが、お花見デートを楽しむなら23日(日)がいいかもしれませんね。

十五夜が10月になることも

ちなみに中秋の名月(十五夜)は必ずしも新暦の9月にくるとは限りません。

たとえば2017年の十五夜は10月4日、2016年の十五夜は9月15日でした。2019年の十五夜は9月13日、東京五輪が予定されている2020年の十五夜は10月1日です。

国立天文台のサイト『暦wiki』では、もっと過去や未来の十五夜も調べることができます。

満月の夜のデートが盛り上がる理由

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古来より、十五夜に限らず月には不思議なパワーがあると考えられています。月はもっとも地球に近い天体であり、潮の満ち引きを引き起こす程度には影響力があります。神話や伝承でも月は特別扱いされているケースがたくさんあります。

アラサー世代の心をつかんで離さない「セーラームーン」も、惑星の名を持つセーラー戦士が勢ぞろいしているのに、主役は「月」担当のセーラームーンですよね。

「月に祈ると願いが叶う」「十五夜にお月見デートをすると恋が成就する」といったスピリチュアルな話もよく耳にしますよね。月には本当に魔法のような力あるのでしょうか。

科学的には解明されていない

月が持つパワーについては、海外でも「Lunar effect」「fullmoon effect」として、人の心身に与える影響について研究対象になっています。

しかし、現在のところ科学的に確固とした証明は得られていません。月と人間の心理や疾病に因果関係はないと発表している研究機関の方が多いようです。

ただ月が人体に与える影響はすべて解明されているわけではありません。また月が直接原因ではなくても、「月は海にも影響を与えるのだから、人間に影響を与えてもおかしくない」とい心理バイアス(思い込み)が原因で気分が高揚する人もいるでしょう。

好きな人と一緒なら月明かりがより美しく見える

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科学的根拠がないといっても、秋のよく晴れて澄んだ空にぼうっと浮かぶ丸い月を眺めていると、何ともいえない神秘的な気持ちになるのは事実です。

かの夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したという逸話が広く知られているのは、そのロマンチックさに共感する人が多いからだと思います。

好きな人とお月見をすると、月明かりはいつもより透明感をもって心に響くような気がします。

満月の夜にデートするから恋が叶うのではなく、「一緒に月を見るために散歩に出かけたいほど、この人が好きであると再確認できる」「夜にするお月見デートを許容できる程度には、お互いに好意を持っている」ということなのかもしれませんね。

ロマンチックな十五夜お月見デートで愛を深めよう♡

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風は涼しく、隣には好きな人がいて、歩く速度に合わせてゆっくりと輝く月が追いかけてくる…。

お金をかけなくても、十五夜お月見デートにはロマンチックな気分にさせてくれる力があります。大切な人を誘って、月見バーガーやお月見団子を片手に公園でお月見デートとしゃれこんでみてはいかがでしょうか。

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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