腰をおさえる女性
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予兆を見逃さないで! ぎっくり腰を悪化させないためにすべきこと

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ぎっくり腰は急に発症すると考えられていますが、実は発症する少し前から予兆が現れることもあります。腰に違和感を覚えた時点で治療を始めれば、ぎっくり腰を回避したり発症しても軽症で済む可能性が高くなります。ぎっくり腰の発症前に現れる症状や病院へのかかり方、治療法・予防法についてまとめました。

腰にピリリと違和感が走る瞬間

引用元: https://www.shutterstock.com/ja/

姉さん、事件です! 咳き込んでいたら急に腰に電流のようなものが走りました!

ぎっくり腰になったことはありますか? わたしは今のところありません。デスクワークばかりで、一日中PCの前に座りっぱなしの毎日ですが、せいぜい肩・首・背中に凝りを感じる程度です。

主に痛むのは首の付け根の右側から、肩甲骨にかけてです。僧帽筋と広背筋が凝りやすいんですね。おそらく運動不足と姿勢の悪さが原因です。

それでもこれまでの人生で腰痛に悩まされたことはほとんどありません。学生時代に柔道を少しかじったので、腰を傷めない身体の動かし方が身に染みています。筋力がないわりに重いものを運ぶのが得意で、実は動けるデブを自称していました。

しかしそれはもう昔のことです…。

冒頭に書きましたが、本日の正午ごろ、咳き込んでいたら急に腰のあたりに電流のようなものが走り抜けたのです。これまで感じたことのない、異常な感覚でした。すわ、緊急事態か! と焦りつつ、ぎこちなく椅子に座りなおしました。

ゆっくりと動けば痛みません。しばらく大人しくしていると、違和感も消えていきました。しかし嫌な予感がします。本能がエマージェンシーコールを鳴らしています。なにが起きたのかはわかりませんが、いま無理をするともっと大変なことになるということだけは理解できました。

姉さん、事件です…このままだとぎっくり腰になりそうです…。

ぎっくり腰は誰もがなる病気

ぎっくり腰といえば中高年、それも運動不足でちょっとメタボ気味の方がかかる病気だというイメージがありませんか? ちょうどリアルタイムでドラマ版『HOTEL』を見ていて、HOTELネタ(※姉さん、事件です)で笑える世代がかかりそうです。

実はぎっくり腰は年齢に関係なく発症します。若くしてぎっくり腰が癖になってしまっている人もいれば、わたしのようにアラサー以降に発症して衰えを痛感している人もいます。

ぎっくり腰とは一体どのような病気なのか、本格的なぎっくり腰になる前の予兆に気付いた場合どうすればいいのか調べました。

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ぎっくり腰にも予兆はある!

引用元: https://www.shutterstock.com/ja/

ぎっくり腰とは俗称で、正式名称は「急性腰痛症」です。特定の病気ではなく、腰に突然すさまじい痛みが走る症状をすべてまとめて「ぎっくり腰」と呼びます。

腰椎椎間板ヘルニアなど痛みの原因がはっきりしている場合もありますが、患者のうち7割くらいは病名がつきません。そして発症するとその場から動けなくなるほどの痛みが襲ってくるわりには、1週間~1ヶ月でほとんどの人が回復します。

変な姿勢で重い荷物を持ち上げようとするなど、腰に負荷をかけたときに発症することがほとんどです。

加齢や運動不足で腰の筋肉が弱っている

ぎっくり腰に中高年の病気だというイメージがついているのは、実際に年を重ねた人ほど発症しやすいからです。といっても歳を取れば必ず発症するわけではありません。

歳を取るとどうしても筋力は落ちます。運動不足だとなおさらです。

普段運動しない人が急に激しく動くと、肉離れやこむら返りを起こしますよね。ぎっくり腰も同じです。重いものを持つことはあくまで発症の原因であって、ぎっくり腰になる原因は腰が弱っていることです。

腰に負担のかかる生活を続けている

腰という字は、「月(にくづき)+要」と書きます。「にくづき」は身体に関わる漢字に使われる部首です。見た目は同じですが、月偏とは別物です。

つまり「腰」という漢字は「からだのかなめ」、身体の中で最も重要な部分という意味です。

腰は身体の中央にありますから、腰が悪くなると全身のパフォーマンスが下がるのは想像に難くありません。

そして身体の中心にあるからこそ、つい負担をかけてしまう部位でもあります。どんな姿勢をとっていても、寝転んでいるときでも、腰には結構な力がかかります。筋力が衰えて猫背などの間違った姿勢が定着してしまうと、さらに負担は跳ね上がります。

運動習慣のある人でもぎっくり腰になってしまうのは、ヒトの身体のなかで腰が最も負荷がかかりやすいからです。

運動不足の自覚がある人は要注意

ぎっくり腰の予兆は必ずしもはっきりあらわれるとは限りません。予兆もなくいきなり「グギッ」となって、七転八倒すらできず、文字通り這うようにして病院に搬送される人もいます。

ぎっくり腰になりやすいのは、運動不足で筋肉が落ちている人です。発症のきっかけとなる出来事がある前に、「最近腰がちょっと痛い」「腰が疲れやすい」「全身が重い」と感じることがあります。また、ぎっくり腰にいたるほどではないけれど、腰にとってはつらい刺激で、軽く痛みが走ることもあります。

腰は大切ですから、少しでも違和感を覚えたらすぐに病院へ行きましょう。整体やマッサージ店よりも整形外科の方が確実です。整形外科の受診が難し場合は、疲労回復効果のあるしっぷをはってなるべく安静に過ごしてください。

若者に多いぎっくり腰の原因とは

引用元: https://pixabay.com/ja/

ぎっくり腰が起こる素地は、腰の筋肉の衰えや腰に負担をかけすぎる生活です。現代の若者は全体的に運動不足で、間違った姿勢のままずっと座り続けている人が多いです。運動習慣が不足している人や体重が重い人は、いつなにがきっかけでぎっくり腰を発症してもおかしくありません。

多忙でストレスだらけの生活

現代日本はストレス社会です。誰もが忙しく働いていて、心身共に負荷がかかりすぎて疲れています。ストレスを上手に発散する時間がありませんし、精神的にも金銭的にも余裕がありません。

肉体的なストレスだけでなく、精神的なストレスも腰を悪くします。精神的なストレスが多いと筋肉が凝り固まりやすくなるからです。精神的な負担から全身が凝り、全身の凝りのせいで精神的な負担が増すという悪循環から抜け出せなくなっている人もいます。

過労状態

若いうちは多少無理をしてもしっかり休めば疲労が抜けていましたよね。しかしアラサー~30代ごろから、以前と同じ休み方では疲労が抜けきらなくなった人も多いと思います。

同じ時間休んでも疲れが取れにくくなっているのに、忙しくて休む時間が減ると、次第に疲労が蓄積されて過労状態になります。

過労状態にあると、普段ならなんということのない刺激でも腰にとっては大きなダメージになります。

しつこい咳やくしゃみ

無計画な植樹のせいで、日本には花粉症がまん延しています。人災といっても過言ではありません。花粉シーズンはくしゃみを連発している人や、席喘息を発症している人がいますよね。

咳やくしゃみは想像以上に身体に負担をかけます。くしゃみが止まらなくなったせいで肋骨にひびが入っただとか、咳き込むと全身が痛むのに咳が止まらなくて苦しさが倍増するだとかはよく耳にします。

ドイツ語ではぎっくり腰のことを「魔女の一撃」と呼ぶそうですが、咳やくしゃみが直接の原因の場合は、まさしく魔女に一発撃たれたような感じがします。

ちなみに古代スカンディナヴィアでは、「ガンド」や「フィンの一撃」という魔法があると考えられていました。魔女は他人を指さすことで呪いを送り付けるという伝説です。

今回わたしはブタクサ花粉のせいで咳き込み、腰にビリリと電流のようなものが走りました。医療や科学が発展していない時代に生きていれば、たぶん魔女の一撃を信じていたと思います。くわばらくわばら。

結論! 若いからといって油断せず腰を労わろう

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ぎっくり腰は必ずしも中高年がなる病気ではありません。腰が弱っている人は誰でも発症する可能性があります。発症するきっかけはさまざまですが、弱った腰にダメ押しするようにダメージを与えることで発症します。ぎっくり腰というほどの凄まじい痛みではなくても、腰に違和感を覚えた人は、すぐに安静を保って休息し、回復を待ちましょう。そして完全に回復したら、医師や専門家の指導のもと、腰の筋肉を鍛え、ぎっくり腰にならない腰づくりに励むことをオススメします。

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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