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熱中症の初期症状を見逃すな! 尿の色や量で体内の水分不足は把握できる

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熱中症は予防が大事です。特に2018年は観測史上初といえる異常な酷暑のため、熱中症の自覚症状が出てから対処するようでは手遅れになりかねません。体調不良を自覚する前にも身体は様々な形でSOSを発信しています。尿の色や量には水分不足や水分吸収力の低下が如実に表れます。

はじめに

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気象庁が記者会見を開き、2018年の猛暑は「命に係わる暑さ」であり「災害と認識」していると語りました。2018年7月23日(月)には埼玉県熊谷市で観測史上最高の41.1℃を記録、7月中旬からの猛暑は、少なくとも8月上旬までは続くと予測されています。

熱中症患者も平年に比べて異常に多く、そこかしこで救急車を見かけます。平年通りの気温ならば、初期症状が出てすぐに休めば回復できましたが、現在の気温では症状の進行が早くあっという間に重症化してしまいます。

NHKから「外出は中止すべき」という報道がありましたが、休みたくても休めないのが社会人の辛いところです……。私たちにできることは、熱中症の予防をし、熱中症の兆候が見えたらすぐに休憩することです。

熱中症は涼しい場所で適切な量の水分と塩分を補給していれば予防できます。水分と塩分の補給量が正しいかどうかは、尿(おしっこ)の色や量である程度判断することが可能です。

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成人の正常な尿とは

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尿(おしっこ)は、血液(血漿)を腎臓でろ過してできた排泄物です。ヒトは血液中の老廃物を水分と一緒に尿として排出します。水分摂取量や汗の量で左右されますが、健康な成人の場合、1日あたり約1~2リットルの尿が作られます。

尿の色

尿の色は透明に近い薄い黄色~黄色が正常です。ただしビタミン剤を飲むと蛍光ペンのような黄色に染まることがあります。ビタミンB2が原因で、身体は正常です。また生理期間は経血が混じりますが、尿検査に適さないだけでこれも正常です。

1回あたりの排泄量

腎臓で作られた尿は膀胱に溜まっていきます。成人の膀胱の容量は平均すると500ml程度ですが、個人差が大きく、250ml~600mlと幅があります。男女差や体格差はあまり関係ないそうです。

膀胱内に150ml~200mlの尿が溜まると信号が発信されて、トイレに行きたくなります。健康な成人の場合、そこから膀胱容量の8割に達するまでは普通に我慢できます。身体に悪いので我慢するのは緊急時だけにしておきましょう。

トイレの回数

成人の場合、起きている間は5~7回、寝ている間は0~1回が正常です。それより多いと「頻尿」です。汗をよくかいた日はトイレの回数が少なく、夏場でも涼しい部屋で大量に水分を摂ると何度もトイレに行きたくなります。

色が濃い

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尿のほとんどは水で、ほんの少しだけ尿素を含みます。そしてミネラルやホルモンを微量ずつ含んでいます。尿の色は水分量によって濃さが変わります。

体内の水分が不足していると尿の色も濃くなります。黄色を通り越してオレンジ色(黄褐色)に近く、尿量が少ないときは水分が足りていないと考えて間違いないでしょう。

暑い日に屋外で活動しているとトイレに行きたくならないことがあります。水分が汗として出て行ってしまっているからです。水分補給が追い付いていれば当面は問題ありませんが、長期間その状態が続くと血中の老廃物が体外に排出できなくなるので注意してください。

塩分不足で飲んだ水分が出てしまうことも

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尿の色が薄くなるのは水分摂取量が多いときです。冬はほとんど汗をかかないので、さほど水分を摂っていなくても尿量が増え、色は無色透明に近くなります。

実は暑い日にも尿量が増えて色が薄くなることがあります。

夏場は熱中症を警戒して多めに水分を摂りますよね。クーラーの効いた涼しい部屋にいると、多めに摂った分尿量も増えます。

注意しなくてはいけないのは、水分ばかり摂って塩分やミネラルが不足している場合です。細胞が水分を吸収するためには「浸透圧」が必要です。人の体液は様々な成分が溶け込んでいるので、水や麦茶よりも濃度が高いです。濃度の薄い水ばかり飲んでいると、体内の塩分が飲んだ水に溶けだし、腎臓でろ過されて尿になってしまいます。

塩分やミネラルが足りていないせいでせっかく飲んだ水分が吸収されずに、どんどん尿として排出されてしまうこともあるのです。

まとめ

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いかがでしたか?そういえば今日全然トイレに行っていないなぁという人は、注意が必要です。トイレにいって尿が濃くなっている場合はただちに水分を摂らなくてはいけません。かといって水分ばかりでは吸収できないので、塩飴を舐めたり、場合によってはポカリスエットのようなスポーツドリンクも飲んでくださいね。

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venga
VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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