混雑した交差点
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雑誌が読めるなんて嘘でしょ? 都内の混雑する路線まとめその2

混雑した交差点
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その1では人口の増加に輸送力が追い付いていない3路線を紹介しました。本記事ではオフィス街付近や乗り換え接続駅付近が混雑する3路線をご紹介します。

はじめに

引用元: https://www.newsweekjapan.jp/nippon/rule/2016/10/179279.php

電車の混雑率(乗車率)の定義をご存知ですか?

乗車率100%が「座席に着くか、吊革に捕まるか、ドア付近の柱に捕まることができ、ゆったりと乗車できる」だそうです。150%だと「肩が触れ合う程度で、新聞が楽に読める」、180%で「体は触れ合うが、新聞は読める」。200%は「体が触れ合い相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める」です。

常々この定義は現状とずれているのではないかとわたしは疑っています。これまで筆者が体験した中で最も混雑していた(と推測される)のは、7時半~8時頃のJR中央線の中野―新宿間(188%)ですが、折りたたんだ新聞を読むどころか、押しつぶされて、呼吸が苦しくなり内臓が口から飛び出しそうになりました。

日本人の場合、成人男性の平均身長は約170cm、女性は約158cmといわれています。世代間の差や中央値、ヒール靴を考慮するともうすこし違った値が出るのでしょうが、男女で10cm程度の身長差があります。

満員電車で男性が感じる苦痛と女性が感じる苦痛には差がありそうです。男性を基準に考えると、乗車率の定義は案外間違っていないのかもしれません。

本記事ではオフィス街に直結しているため混雑が激しい「東京メトロ東西線」「JR中央線・総武線」「小田急小田原線」についてご紹介します。

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東京メトロ東西線

引用元: https://ja.wikipedia.org/wiki/東京メトロ東西線

都内で最も混雑するのは東京メトロ東西線。中野駅と千葉県の西船橋を結ぶ路線です。木場→門前仲町の混雑率は199%にも及びます。これは「週刊誌ならなんとか読める」程度の混雑と定義されていますが、実際に乗ってみるとまったく身動きがとれず、カバンが人波にさらわれてしまうレベルです。

東西線は総武線の補助の役目を担っています。副都心線をのぞくすべての地下鉄とどこかの駅で接続し、JRの各路線とも接続や直通運転を行っています。そのためラッシュ時は非常に混雑する一方、昼間はすいているという特徴を持っています。

さらに地上運行区間も存在し、悪天候の場合は速度制限されることもあります。ダイヤが酷く乱れた場合は女性専用車両が中止されます。

東京メトロ側もさまざまな混雑対策を行っています。ホームの拡張も順次行われています。が、現状で混雑する路線であることに変わりはありません。わたしたちには通勤時間をずらすことしかできません。

2017年9月25日からは平日は常に「東西線早起きキャンペーン」が実施されています。ICカードで改札を通過すると、ポイントがたまり、その量に応じて商品券がもらえます。西船橋から中野方面へ向かう(西へ向かう)電車のみですが、条件に該当される方は混雑回避もかねて早起きしてみてはいかがでしょうか?

JR中央・総武線

引用元: https://ja.wikipedia.org/wiki/中央・総武緩行線

中央・総武線は千葉~御茶ノ水~三鷹を結ぶ路線です。御茶ノ水より西(三鷹方面)は中央本線、御茶ノ水より東(千葉方面)は総武本線です。車両や路線の分類はもっと細かいのですが、「オレンジ色は中央線」「黄色は総武線」と覚えれば問題ありません。駅の案内版も同様の色分けです。

都下(23区外より西)から千葉へかけて東西につらぬくこの路線を走る電車はどれもとても混雑します。なかでも最も混雑するのが総武線(各駅)の錦糸町→両国間で、東西線と同じく混雑率は199%にものぼります。

また総武本線区間には「新小岩駅」が含まれており、人身事故が頻発します。東京オリンピックに向けてホームドアの設置が進められていますが、まだしばらくは大幅な遅延を覚悟しなくてはいけないでしょう(もっとも新小岩以外でも飛び込みはあるのですが…)

この路線も混雑を避けるには通勤時間をずらすしかありません。駅と駅の間隔が比較的短めなので、一駅分歩くのも手です。また始発駅に近いのであれば、1本見送って座ることを検討するのもいいでしょう。

JR中央線

引用元: https://ja.wikipedia.org/wiki/中央線快速

こちらは「オレンジ色の電車」こと中央線です。快速電車と、特別快速(特快)系が走っています。ラッシュ時は通勤特快と呼ばれる、ほとんどの駅を飛ばす急行電車も運行されています。

最も混雑するのは、中野→新宿間です。やや駅同士が離れていることもあって非常に苦しい時間が続きます。筆者も数年前利用していましたが、あまりの混雑で体調が悪くなり、当時の会社にお願いして通勤時間をずらしてもらったという苦い思い出があります。貧血を起こしている小学生もよくみかけました。

この路線も基本的には通勤時間をずらすしかありません。ただし三鷹が総武線直通電車の始発駅なので、乗り換えれば座ることができます。時間に余裕をもって家を出るようにしましょう。また自宅やオフィスの所在地にもよりますが、西武線や京王線を利用するのもいいでしょう。

小田急小田原線

引用元: https://ja.wikipedia.org/wiki/小田急小田原線

新宿駅と小田原駅を結ぶ小田急小田原線。最も混雑するのは世田谷代田→下北沢間で、192%です。ラッシュ時は一時間に28本の電車が運行されていますが、複線区間があるためこれ以上の増発ができません。現在複々線化工事や立体交差工事が進められています。

乗降客が多いため停車時間が長引き、電車が渋滞してしまう現象も起こっています。下北沢は井の頭線との接続駅なので、この混雑だけは避けようがないかもしれません。

まとめ

引用元: http://magazinesummit.jp/lifetrend/1280251170501

2記事にわたって混雑路線を解説してきましたが、いかがでしょうか。鉄道各社は混雑緩和のために努力していますが、拡張工事が物理的にできなかったり、これ以上の増発ができないことも多いです。

今後少子化によって乗車人数は落ち着くとの見込みもありますが、人口の一極集中が起きているので混雑は向こう10年は続くでしょう。通勤時間をずらしたり、混雑路線を避けたり、電車以外の通勤方法を考えなくてはいけないかもしれませんね。

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VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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