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睡眠サプリの効果や成分は?安心安全に使用するために知っておきたいこと

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人生の1/3を占める睡眠。不足しても過剰でも体調が悪化してしまうものです。最近では、睡眠導入剤などは怖くて飲めない人でも気軽に試せる睡眠サプリが沢山出回るようになりました。いったい睡眠サプリとはどういうものなのか。一つ一つ一緒に見ていきましょう!

はじめに

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引用元:http://www.photo-ac.com/main/detail/384708?title=%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%80%90%E9%81%8E%E5%8A%B4%E6%B0%97%E5%91%B3%E3%81%AE%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%80%91&selected_size=s
睡眠は乱れると厄介なもの。特に現代では、夜勤やシフト制などで昼間もあまり眠れず、結局体調を崩してしまう人も多いようです。

睡眠は人間のデリケートな代謝サイクルの中心にあり、食事や生活習慣が大きくものを言う部分でもありますが、飛行機の時差ボケや鬱症状など、どうしても半強制的に睡眠を修正しないといけないときに助かるのが睡眠サプリだといえるでしょう。

睡眠サプリの効果ってあるの?

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引用元:http://www.photo-ac.com/dl/?p_id=605321&sz=s&f=c293d22d1e0941295c87c1bd82b7b889
ドクターが処方する化学的な睡眠導入剤とは異なり、睡眠サプリの多くは成分由来がアミノ酸やハーブ類など比較的安心な素材からできていることがほとんどです。

元々狩猟動物だった人間はお肉を食べて良質のトリプトファンを摂取してよく動き、眠れる時は効率よく眠っていました。

現代では、蛋白質の代謝を助けるビタミンB群なども大量の炭水化物で浪費され常に欠乏しています。ますます疲労物質である乳酸がたまり体は参っているのに脳が冴えて寝られない人も多くいます。

糖質の過剰摂取は血糖値の乱高下を招き、糖尿病、がんなどの原因にもなる他、副腎から多量のストレスホルモン・コルチゾールを分泌させ、精神の乱れを誘発します。

サプリの効果を高める上でもしっかり蛋白質を摂り、セロトニンやメラトニンの元になるトリプトファンをきっちり体に取り込み、脳や神経を休ませないといけません。

糖質を抑え、高蛋白質、高ビタミンで睡眠の質はぐっと高まります。食生活を改善したところで以下ご紹介する各種サプリの役割も際立ってくるでしょう。

脳の栄養・トリプトファンの睡眠サプリ

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引用元:http://kininarurabbit.jp/820.html
トリプトファンは必須アミノ酸の一種でお肉などの蛋白質に多く含まれ、睡眠を左右するメラトニンや精神安定をはかるセロトニンとして代謝されます。

つまり蛋白質不足による栄養欠乏が鬱や睡眠障害、その他の精神不安定などに大きく影響していることが多いようです。

オーソモレキュラーという栄養療法でどこの病院でも根治しなかった不定愁訴が良くなったという話は多いです。

食事としては肉・魚・ナッツ類、豆類、卵、乳製品などに多く含まれますが、肉以外はアレルギー誘発する可能性もあるので摂取が無理な人はサプリを活用するといいでしょう。

トリプトファンが欠乏すると安定した睡眠や精神生活が困難になるので、糖質過剰摂取で新型栄養失調が叫ばれている今こそ大事なアミノ酸です。

沖縄原産のおやすみハーブ・クワンソウとは?

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引用元:http://sleeps.jp/sleep-goods/5798/
クワンソウ、別名アキノワスレグサ、方言でニーブイグサ、は沖縄伝統の島野菜の一つです。黄色い百合のような可憐な花をつけますが、昔から茎の部分を食用としてきました。

イライラした時や、眠れない時に効能があったと言います。琉球王朝の時代、沖縄は中国と日本に挟まれた小国ながら、中国の使者をクワンソウの豪華料理でもてなして外交上手だったということです。

このクワンソウ、後から紹介するグリシンの1000倍も安眠効果があることが、大阪バイオサイエンス研究所と同志社大学のグループのラットへの投与実験で明らかになったようです。

グリシンもアミノ酸で安心なリラックス物質ですが、1000倍はすごいですね。成分の名前としてはオキシピナタニンと言い、まだ耳慣れない名前ですが、そのうちグリシン並みに有名になるかもしれません。

クワンソウは加工しやすく、お茶・ゼリー・ピクルスなどになって売られているようです。数は少ないもののサプリメントも販売されていて比較的安価に購入できるようです。

リラックスさせるアミノ酸・ グリシン

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引用元:http://www.photo-ac.com/main/detail/232328?title=%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E3%80%80%E7%9B%AE%E8%A6%9A%E3%82%81%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A724&selected_size=s
数年前に大手メーカーが「気が付けばもう朝」というコピーで大々的にサプリを売り出してグリシンという原材料名もすっかり有名になりました。

元がアミノ酸ということで、筆者も当時驚いたものです。サプリとしては有名メーカーのものは高額。楽天などのショッピングサイトで粉末をキロ単位で販売しているものがお買い得です。

グリシンは甘味があり、最近ではコンビニスイーツの甘味料としても多用されています。人工甘味料の毒性を心配する企業に重宝されていて、筆者が観察していてもコンビニや食品メーカーでグリシンやステビアなどの天然由来の甘味料にシフトしているところが増えて来ています。

グリシン自体もくせのある甘味で、コーヒーなどダイレクトに味わいたいものには向きませんが、濃厚なシュークリームやアイスクリームなどの商品にはよく入っています。

筆者も粉末をネットで購入し、自作のスポーツドリンクなどに入れて飲んでいます。一回3グラム程度ですが、甘味補給の役割で睡眠効果自体はアメリカから購入しているバレリアンルートのほうが高いような実感はありますね。

興奮を鎮めるアミノ酸・ GABA

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引用元:http://www.fancl.co.jp/genmai/column/4.html
GABA(ギャバ)は略語で正式名称はガンマアミノ酪酸(らくさん)といい、他の多くのアミノ酸が体内でたんぱく質を構成する要員であるのに対し、脳の神経伝達物質として用いられます。

これもトリプトファン同様欠乏すると大変。GABAは抑制系の神経伝達物質なので、足らなくなると、ちょっとしたことでキレやすくなったり興奮して落ち着きがなくなり、眠りにつけなくなる可能性があります。

GABAは発芽玄米・漬物・醤油・味噌・キムチなどの発酵食品に多く含まれ、最近ではチョコレートに添加された商品もあります。

ただ、大量摂取が難しいのと、それらの発酵食品は大量生産で科学的に作られたものも多く、手作りで発酵されたものよりメリットは減っています。

なので、サプリで補うのがベストかと思われます。比較的色々なメーカーから安価に供給されているので安心ですね。

特に大きな、目立った副作用被害は報告されていませんが、10mgから50mg程度をサプリならば用法容量を守って服用しましょう。

緑茶マジックの素・テアニン

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引用元:https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/1158
テアニンは特に緑茶に多く含まれる成分でこれもアミノ酸の一種です。リラックス効果が高く、不安要素の高い人でも200mg摂取したところ脳のアルファ波が増えたという実験報告もあります。

また、現代人の睡眠障害の大きな原因にカフェインの過剰摂取がありますが、緑茶にもたっぷり含まれているのにコーヒーほど悪者にはされません。

それは、テアニンのカフェイン拮抗作用のおかげなのです。興奮系のカフェインを同時に相殺してくれる、正に緑茶でリラックスできる立役者なのです。

筆者もこの夏にカフェイン断ちをしましたが、想像以上に禁断症状や反動が来て大変でした。

2週間くらい異常に眠くてだるくて、糖質断ちは3日でクリアできたのにカフェインの恐ろしさを実感しました。その時もう少しテアニンの助けを借りれば良かったかもしれません。

テアニンもカフェインも多く含まれるのは高級茶の玉露ですが、日光に当たることによってテアニンは変容するようです。お茶の繊細な性質は神秘的ですね。お茶を飲むとお手洗いが近くなり、仕事上で困る人はやはりサプリを活用すると良いでしょう。

テアニン自体はお茶の成分ですから、供給量が多く安価にサプリも購入できるようです。

まとめ

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引用元: http://gathery.recruit-lifestyle.co.jp/article/1144197594123855601
いかがでしたか?睡眠障害というと、心療内科とかちょっと敷居の高いクリニックへいかなくちゃ……と勇気がいりますよね。そこで処方される薬も習慣になってしまうと怖いし……

今回紹介したサプリは、アミノ酸など比較的安心なものが多いので試しやすいかと思います。ただ、過剰摂取や思い込みで服用せず、かならず添付文書やショップサイトの説明をよく読み、薬剤師さんなどにわからないところは聞いて正しく活用しましょう!

上記で紹介したそれぞれの成分に特化したサプリの他、おまとめの製品も出ています。その分お値段が高価になるので、本当に自分にとって必要なものを最初は単体で試してみるのがいいかもしれません。

また、妊婦さん、授乳中の方はやはり安心といってもサプリ類は控えた方が無難。できるだけ食事で摂取するよう努めましょう。あなたも早速今晩からぐっすり眠れますように!
venga
VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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