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特に理由はないのに具合が悪い…体調不良の原因は低気圧かも

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食事も摂ったし睡眠も足りている。ストレスもないし生理前でもない。それなのになんだか気分が沈んで体調が悪い。そんなことはありませんか?もしかすると低気圧が原因かもしれません。低気圧と体調不良の関係についてまとめました。

はじめに

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花曇りの季節は天気がコロコロと変わります。初夏と変わらないほど晴れて暑くなったとおもえば、もったりとした灰色の雲に空が覆われてグズグズはっきりしない天気になります。朝から土砂降りなら諦めもつきますが、降りそうで降らない空をみると「ハッキリしろ!」と言いたくなりますよね。

時代劇を見ていると「雨の日は古傷が痛む」というセリフがよく出てきますが、実際、天気が崩れると体調不良になる人は大勢います。典型的な症状は、頭痛やめまい、憂鬱な気分に見舞われるなどです。もちろん全身の痛みも含まれます。

健康的な生活を送っているはずなのに、なぜか急に具合が悪くなることがある。そんなあなたは「気象病」かもしれません。本記事では気象病の原因や典型的な症状、対策についてまとめました。

雨の日は憂鬱。気象病とは

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天気が悪くなってくると具合が悪くなり、なんでもないことにイライラしてしまうことはありませんか?

不調の原因は低気圧かもしれません。低気圧のせいで具合が悪くなる人はかなり多く、日本国内だけで1,000万人以上いるのではないかと考えられています。気象の変化が原因の心身の不調を、気象病と言います。

症状は人によって違いますが、頭痛やめまい、気分の沈み、古傷や関節の痛みなどが典型的な症状です。片頭痛の一部も急激な天気の変化が原因です。喘息が出やすくなる人もいます。

大昔から天気の変化が心身に影響を及ぼすことは知られていましたが、ここ数年で大きく取り沙汰されるようになったのは、ゲリラ豪雨(急な夕立)が増えたからではないかと考えられています。

吐き気や関節痛のようなわかりやすい症状も困りますが、「なんとなく憂鬱」「無性にイライラする」というような気分の変化は見逃しがちです。ちょっとしたことで神経がささくれだったり、思うように仕事や家事が進められないと、自己嫌悪に陥ってしまいますよね。

そんなときは深呼吸をして天気予報を確認してみましょう。あなたは何も悪くありません。全部お天気のせい。悩む必要なんて、きっとありませんよ。

最近は低気圧をアラートで教えてくれるアプリもありますし、Twitterなどでも情報がシェアされてきます。もし天気の悪さと心身の不調がリンクしているなら、何も考えずにゆっくりと過ごすことをオススメします。

気圧の変化が自律神経を乱す

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どうして気象の変化、特に急激な低気圧の到来が体調不良の原因になるのでしょうか。

わたしたちは気圧の変化を内耳で感知します。内耳には平衡感覚を保つための前庭や半規管(三半規管)が含まれるので、急激な気圧の変化はめまいや吐き気を引き起こします。また内耳と脳は近く、内耳神経の異変はすぐに脳に伝わります。

内耳が気圧の変化を察知すると、自律神経は交感神経が過剰に優位になります。結果ストレスも過剰になり、心身の具合が悪くなります。

交感神経は「闘争と逃走の神経」とも呼ばれ、適度に活発化することによって活動が可能になりますが、過剰に活発化するとイライラしてしまいます。また交感神経が優位だと血管が収縮するので、神経が痛むこともあります。

気圧が低くなるということは、わたしたちの身体を外から圧迫する空気の力が(高気圧、つまり晴れの時より)弱くなるということです。圧力が弱まると血管が拡張し、血圧が下がります。普段から低血圧気味の人は脳貧血状態に陥りやすくなります。血圧が下がりすぎるとだるくなってキビキビと動けなくなります。

気圧が下がる、天気が悪くなるときに不調を訴える人が多めですが、気圧が上がる(天気がよくなる)ときに具合が悪くなる人も少数ですがいます。いずれにせよ交感神経と副交感神経(あわせて自律神経)のバランスが急激に崩れると、心身の具合も悪くなるということです。

低気圧(気圧の変化)で具合が悪くなったときにすべきこと

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気圧の変化に弱いのは、自律神経が乱れやすい人です。乗り物酔いする人も、内耳が敏感すぎるため気象病の症状を感じやすいです。つまり、規則正しい生活と適度なスポーツで自律神経を鍛えるしか、根本的な治療法はありません。

しかしそうそうすぐには、自律神経の調子を整えることはできませんよね。応急処置をご紹介します。

寝る(横になる)

低気圧のせいで交感神経が過剰に活発になってしまっているので、副交感神経優位にするために身体を休めるのは非常に有効です。天気が悪い日はさっさと寝てしまうに限ります。

温かい飲み物をゆっくり飲む

そうはいっても外出中や仕事中に寝るわけにはいきません。そんなときは温かい飲み物をのんで、ホッと一息いれましょう。

軽いストレッチをする

動ける程度の不調なら、軽くストレッチをして身体の緊張をほぐしてやることで、たかぶった神経が静まります。肩をぐるぐるまわすだけでもだいぶ違いますよ。

イライラは天気が悪いせいだと諦める

ちょっとしたことで苛立つのは周囲にも迷惑ですし、それ以上に自己嫌悪に陥ります。どうにもイライラするときは大きく深呼吸をしてください。そして「わたしは悪くない。相手も悪くない。誰も悪くない。悪いのは天気」と考えてください。

雨だから仕方ないんです。ハメハメハ大王だって雨が降ったらお休みです。誰も悪くないと考えれば、少なくとも自己嫌悪に陥ることはありませんよね。

漢方や薬に頼る

あまりにも症状が酷い場合は、薬に頼るのも一つの手です。自律神経失調症を診てくださるお医者さんに相談すれば、症状にあわせて薬や漢方を処方してくれるでしょう。

まとめ

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心身の不調が雨のせいだと思ったら、少し嫌な気分がマシになりませんか。いくら科学が発達しても、人間は大自然にはかなわないのです。せめて毎日天気予報をチェックして、不調に陥る前に覚悟と準備をすれば、今より快適に過ごせると思います。

菜花ゆう子(なのはな・ゆうこ)
ライター
菜花ゆう子(なのはな・ゆうこ)
兼業ライター。天敵は満員電車と花粉で、マスクが手放せない生活を送っている。平日より休日のほうがメイクは念入り。スカートよりパンツ派。疲れにくいパンプスを探している。中目黒高架下を制覇するのが夢。

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