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花粉症などの「アレルギー」ってそもそも何?今更聞けない常識を教えます!

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わかっているようでもう一つよくわからない花粉症とアレルギー。ここでしっかり理解した上でツラい症状を少しでも軽くして快適な毎日をすごしましょう!

はじめに

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引用元:http://www.bickuri.com/612-sugi.html
今や国民病とも言える花粉症。昔はなかった、あるいは目立たなかった症状が1980年代あたりから急激に患者が増えました。戦後すぐに植林された大量の杉花粉がその原因と言われています。

その後、稲やブタクサなどさまざまな植物アレルギーがあることがわかってきました。一番悩む人が多いのがスギ花粉症でピークは春。他のアレルギーについては夏や秋など、今や1年中にわたる国民病になっています。

症状としては鼻水やくしゃみ、目のかゆみなど。日常生活に支障をきたすことが多く、ストレスもたまる一方。

ここではそんなツラい花粉症の原因や対処法、予防について一緒に調べていきましょう。

アレルギーには型があるってホント?花粉症は何型?

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引用元: https://www.photo-ac.com/main/search?q=%E8%8A%B1%E7%B2%89%E7%97%87&srt=dlrank

花粉症はⅠ型(即時型)

アレルギーにはⅠ型からⅣ型に分類されます。その分け方の違いは一言で言うと「時間差」つまり症状の出るスピードの差によってタイプ分けされています。
つまり症状が出るまでの「時間」がキーになります。花粉症はⅠ型アレルギー、つまり「即時型」に分類されます。最近話題にのぼっている症状がなかなかわかりづらい「遅延型(食物)」アレルギーの反対です。

花粉症の発症メカニズム

さて、花粉症はどのように発症するのでしょうか?
1.人間の体は、“花粉”という異物(アレルゲン)が目や鼻、口の粘膜を通じて侵入するとまずシャッターが降りるイメージで遮断をします。

2.遮断すると決めると、異物に対して反応する物質が生成されます。この物質は「IgE抗体」と呼ばれます。

3.抗体がいったんできた後で花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜の表面にある抗体と結合します。コマーシャルでもよくイメージが流れていますね。

4.その結果、化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、異物である花粉を体外へ排出しようと頑張ります。身体の免疫システムと外敵(異物)である花粉との戦いが始まります。

…攻防としてはくしゃみ、鼻水・涙でアウトプットを実行し、鼻を詰まらせることでインプットを防ぎます。

上記の反応はいわば過剰反応ですべての人に起こるわけではありません。これらの反応がきつい人が「花粉症」にかかった人なのです。

花粉症とアレルギー性鼻炎はどう違うの?

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引用元: https://www.photo-ac.com/main/detail/410337?title=%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9&selected_size=s

1.アレルギー性鼻炎の症状や特徴

アレルギー性鼻炎と花粉症は何が違うのでしょうか?筆者も実はアレルギー性鼻炎でくしゃみや鼻水を「花粉症?」と聞かれるので毎回説明に面倒な思いをしています。

その違いを見てみましょう。要は「目に症状があるか、ないか」がキーになります。

・おもな症状 くしゃみ、鼻水、鼻づまり
・のどの痛みや目のかゆみはなし
・アレルギーの要因はハウスダスト(ほこり)、ダニ、カビ、動物の毛など。
・日本人の4割がアレルギー性鼻炎といわれており、放っておいて治ることはほとんどありません。治療が必要です。

アレルギー性鼻炎の症状はほぼ一年中で花粉症のような花粉飛散時期とは関係なし。また気温差アレルギーは季節や温度差によってばらつきがある傾向にあります。

アレルギー性鼻炎になる人は花粉症同様、普通の人よりもこれらの物質に対する反応が敏感で必死にアレルギー物質を体外に出そうと免疫システムがフル稼働しているのです。

2.花粉症の症状や特徴

一方、花粉症の症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」とアレルギー性鼻炎の症状と同じですがそこに決定的な「目のかゆみ」が加わります。

一見わずかな違いのようですが、鼻炎持ちの筆者からするとこれに「目までかゆくなったらたまらないだろうなぁ」というのが正直な感想です。世の中の多くの情報は視界から入るため、そこに症状が出ると大変だと思います。

・おもな症状 くしゃみ、鼻水、鼻づまり
・目のかゆみ
・アレルゲンはスギ、稲、ブタクサなどの植物の花粉。
・症状は花粉の飛散時期とほぼ一致する。
・地方差、個人差はあるが今や日本の国民病となっている。

3.アレルゲンの特定ができない温度差・気温差アレルギー

近年わかってきた第三のアレルギー症状です。花粉症やアレルギー性鼻炎だけでは説明のつかない状態ですが、温度と血管の拡張伸縮の関係がわかってきたのです。

・温度差、気温差(アレルゲンの特定が不可)により血管が収縮し、異物に過剰反応する。
・アレルギー性鼻炎とほぼ似た症状が発生。
・体温や気温が上がると症状は収まる。

筆者はこのタイプ。真夏や筋トレ等の運動後や入浴時など体温が上がっていると症状がなくなるため、不思議に思っていたのですが、原因が判明してずいぶん楽になりました。

4.発症する年代、性別などの違いはあるの?

筆者が以前の仕事で通販商品の担当をしていたときに簡単なアンケートで日本人の60代以上の方々にはほとんどアレルギー症状がないことに気づきました。何千人ものデータでしたが、だいたい昭和30年代以降の生まれの人にアレルギーは出ているようなのです。

戦後のスギ植林や食生活の激変で日本人の体質そのものも変えてしまったのかもしれませんね。

男女差としてはわずかに花粉症の方が女性患者が多めのようです。

さて、おおまかにアレルギー性鼻炎と花粉症の違いについて説明してきましたが、これらを頭に入れておくと自分や周囲の人の状況を把握してケア・ヘルプもしやすくなるでしょう。

花粉症のアレルギー検査

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引用元: http://news.selfdoctor.net/2013/11/16/583/
花粉症かも?アレルギー性鼻炎?どっち?と思ったら迷わず検査をおすすめします。
素人判断で薬を飲んだりして悪化させてはダメだからです。

検査の種類にもよりますが、検査代金だけで保険適用でも5000円くらいは平均かかると言われています。それに診察代や薬を処方されることもあるのでお金を用意して病院へ行きましょう。

検査は簡単で問診に加え、注射で血液を採取し、専門の分析機関に送られます。10日前後くらいで再診して結果を説明してもらい、該当する症状に応じて治療方針や薬が決まります。 気温差・温度差アレルギーについてはこちら

花粉症やアレルギーに効果的な薬

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引用元: http://www.allaboutdadmovie.com/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%81%AE%E9%80%9A%E8%B2%A9
花粉症やアレルギー性鼻炎は基本的にそのまま治ってしまうということはほぼありません。検査を受けた耳鼻咽喉科などでそのまま治療を続ける流れとなります。軽度の場合は市販薬やサプリで対応も可能です。

ヨーグルトやプロポリス、甜茶などが良いともされていますよね。

今回は特に人気のお薬を2つ紹介しましょう。

フェキソフェナジン(アレグラ)

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引用元:http://xn--hetx31d92d98ae7q.jp/kusuri-aregura-arejion-415
昔は処方薬でしたが、今はドラッグストアでも買えます。眠気が比較的来にくいので副作用を気にする人にもOK。筆者も昔、処方されて飲んでいました。

レボセチリジン(ザイザル)

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引用元:http://www.yakuji.co.jp/entry21451.html
アレグラの次に人気が高く、効き目が強いと言われています。副作用軽減が主眼になっている昨今では効き目重視のお薬。元々のジルテックという強い薬から眠気成分だけを除去したものです。市販薬はないので病院で処方してもらう必要があります。

市販薬については眠気が来るものが多いようなので運転や勉強、重要な仕事の前には服用厳禁です。必ず薬剤師さんと相談しましょう。

まとめ

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引用元:http://herb-store.net/nayami/kahun.php
筆者も最初の頃は処方薬を飲んだり、鼻のレーザー治療を受けたりしましたが、あまり効果はありませんでした。近年は鼻水の多い冬などは市販の鼻炎スプレーが一番効果があったため、欠かせませんでした。

しかし、今年はたまに詰まることがある程度で薬を使わずに済んでいます。それは食事法で糖質制限、ケトジェニックダイエット食を継続しているからです。炭水化物を控え、タンパク質や良質の脂質、たっぷりの食物繊維を摂ることで腸内フローラを整えたおかげかもしれません。

炭水化物を摂ると血糖値が急激に上がりインシュリンが大量に出ますが、これが猛毒で免疫を司る副腎という臓器に負担をかけるのです。副腎は血糖コントロールに手を取られ本来の免疫ブロックがおろそかになるのです。

先の60代以上の日本人にアレルギーが少ないのは脂肪ではなく、砂糖などの過剰な炭水化物を摂っていなかったことがよかったのではないかと筆者は思っています。

糖質制限仲間には花粉症やアレルギーが軽減した方も多いので、メタボや糖尿、ダイエット目的以外にもトライされてみてはどうでしょうか?
venga
VENGA編集部
VENGA編集部です。コンプレックスを持つ女性に寄り添う記事をお届けします。

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